日経平均は60円安でスタート、レーザーテックやSUMCOが下落

2021年11月11日 09:26

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記事提供元:フィスコ


[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;29046.19;-60.59TOPIX;2006.60;-1.36


[寄り付き概況]

 11日の日経平均は60.59円安の29046.19円と5日続落して取引を開始した。前日10日の米国株式市場は続落。ダウ平均は240.04ドル安の36079.94ドル、ナスダックは263.84ポイント安の15622.71で取引を終了した。10月消費者物価指数(CPI)が予想を上回り30年ぶり最大の伸びを記録したためインフレ加速が警戒され寄り付き後、下落。金利の上昇でハイテク株も売られ、終日軟調に推移した。

 今日の東京株式市場は売りが先行した。昨日の米株式市場で主要3指数(ダウ平均、ナスダック総合指数、S&P500)がそろって続落したことが東京市場の株価の重しとなり、また、昨日の海外市場で原油先物(WTI)価格が下落したことが東京市場のエネルギー関連株などの株価を抑えた。一方、日経平均が昨日までの4日続落で700円近い下げとなったことから押し目買いが入りやすく、また、外為市場で1ドル=113円90銭前後と、昨日15時頃に比べ1円ほど円安・ドル高に振れたことが東京市場の輸出株などの株価の支えとなったが、寄り付き段階では売りが優勢だった。

 なお、取引開始前に発表された10月の国内企業物価指数は、前年同月比8.0%上昇した。QUICKがまとめた民間予測の中央値は同7.0%上昇だった。同じく取引開始前に発表された対外及び対内証券売買契約などの状況(週間)によると、海外投資家は10月31日-11月6日に国内株を5週連続で買い越した。買越額は1470億円だった。

 セクター別では、鉱業、建設業、金属製品、食料品、パルプ・紙などが値下がり率上位、銀行業、鉄鋼、海運業、その他金融業、倉庫運輸関連などが値上がり率上位に並んでいる。東証1部の売買代金上位では、東エレク<8035>、レーザーテック<6920>、信越化<4063>、SUMCO<3436>、任天堂<7974>、マネックスG<8698>、日産自<7201>、日本電産<6594>、INPEX<1605>、ネクソン<3659>、大和ハウス<1925>、太陽誘電<6976>などが下落。他方、ソニーG<6758>、NTT<9432>、ファナック<6954>、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、OLC<4661>、ベイカレント<6532>、商船三井<9104>、日本製鉄<5401>、JFE<5411>、三菱商事<8058>などが上昇している。《FA》

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