【どう見るこの株】ツクルバは調整一巡、中期利益成長期待

2021年10月5日 08:56

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

ツクルバ<2978>(東マ)は住宅・不動産領域のテクノロジー企業として、中古・リノベーション住宅流通プラットフォームcowcamo(カウカモ)運営を主力としている。22年7月期は先行投資で営業赤字予想としているが、大幅増収予想としている。

ツクルバ<2978>(東マ)は住宅・不動産領域のテクノロジー企業として、中古・リノベーション住宅流通プラットフォームcowcamo(カウカモ)運営を主力としている。22年7月期は先行投資で営業赤字予想としているが、大幅増収予想としている。[写真拡大]

 ツクルバ<2978>(東マ)は住宅・不動産領域のテクノロジー企業として、中古・リノベーション住宅流通プラットフォームcowcamo(カウカモ)運営を主力としている。22年7月期は先行投資で営業赤字予想としているが、大幅増収予想としている。積極的な先行投資の成果で中期利益成長を期待したい。株価は8月の年初来高値圏から反落し、さらに立会外分売(9月22日実施)も嫌気する形となったが、調整一巡して出直りを期待したい。

■中古住宅流通プラットフォームcowcamo運営

 住宅・不動産領域のテクノロジー企業として、中古・リノベーション住宅流通プラットフォームcowcamo運営のカウカモ事業を主力として、シェアードワークプレイス運営や空間プロデュース企画・デザイン・設計などの不動産企画デザイン事業も展開している。

 カウカモ事業のGMV(流通取引総額)拡大およびテイクレート(手数料)率向上に向けて、広告宣伝や人材獲得などの先行投資を積極的に継続している。資金調達として20年7月に丸井グループ<8252>と資本業務提携、21年8月に第三者割当増資を実施した。

 21年7月にはマネーフォワード<3994>と業務提携した。22年に、居住用不動産所有者を対象とするサービスの提供を予定している。

■22年7月期赤字予想だが中期利益成長期待

 22年7月期の業績(非連結)予想は売上高が21年7月期比50.8%増の24億50百万円、営業利益が8億90百万円の赤字(21年7月期は3億58百万円の赤字)、経常利益が9億11百万円の赤字(同3億58百万円の赤字)、当期純利益が9億11百万円の赤字(同4億82百万円の赤字)としている。

 新型コロナ影響が和らぎ、顧客数の増加、営業体制やサービスの拡充、物件供給の強化などで、カウカモ事業GMVは30%程度成長、売上高は51%増収、売上総利益は41%増益の見込みとしている。営業利益は顧客獲得のための広告宣伝、接客拠点・営業人員の増強、買主向けサービス・プロダクトの開発、売主サイド事業開発への投資など先行投資を継続するため赤字予想としている。積極的な先行投資の成果で中期利益成長を期待したい。

■株価は調整一巡

 22年4月移行予定の新市場区分については、9月13日開催の取締役会でグロース市場選択を決議している。

 株価は8月の年初来高値圏から反落し、さらに立会外分売も嫌気する形で水準を切り下げたが、調整一巡して出直りを期待したい。10月1日の終値は988円、時価総額は約112億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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