「break = 壊す」で覚えては英語は話せない? コアで覚える英語 (21)

2021年10月3日 07:18

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 多くの人が「break=壊す」と覚えているのではないだろうか。だが訳語に頼っていては会話で理解する、使いこなすことはできない。今回はbreakのコアを紹介しよう。

【こちらも】「call = 呼ぶ」で覚えては英語は話せない? コアで覚える英語 (20)

■breakのコアは

 breakのコアは「力を加えることによって本来の形や機能を損じる、または連続している状態を断つ」である。壊すものは何も物体だけではなくさまざまな物事になりえる。

■「壊す・割る・折る」など幅広い意味を持つ

 以下がその例文である。

・This PC is broken.「このパソコンは壊れている」
・Who broke the window?「窓を割ったのは誰?」
・I broke my left arm.「左腕を骨折した」
・break a \10,000 bill.「1万円札を崩す」

 例文のようにお札を細かくする場合もbreakは使われる。日本語では動詞自体が変わるが、英語は「break」の単語1つで表すことができる。

■なぜ朝食はbreakfastなのか

 その理由を考えるとbreakのコアが見えてくる。fastには「断食」という意味がある。breakのコアは「連続した断食の流れを断ち切る」である。つまり「最後の晩御飯からの何も食べていない状況を断ち切る」ということだ。

■フレーズで覚えるさまざまな表現

 brekaのコアはイディオムやフレーズで覚えるのが効果的だ。よく使われるものを紹介しよう。

・break up「解散する・別れる・分解する」
・break down「壊す・分類する・分析する・泣き崩れる」
・break the ice「緊張をほぐす」
・break through「突破する・(困難など)を切り抜ける」
・break in「慣れさせる・(泥棒などが)押し入る」
・break out「(事件などが)突発する・吹き出物が出る」

 全て覚えるのは大変に思えるがどれもコアイメージを発展させたものである。深く考えずにそのまま覚えて使うことがコアイメージ習得のコツだ。

■break a leg

 最後に面白いフレーズを紹介しよう。break a legとは直訳すると「足を折れ」となるが、このフレーズは「がんばれ」「幸運を祈る」などの意味で使われる。「good luck」「hang in there」などと同じ意味だ。何かに挑戦している相手に対して是非使ってみていただきたい。(記事:newpowersoul・記事一覧を見る

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