日経平均は205円安でスタート、ソフトバンクGやリクルートHDなどが下落

2021年9月15日 09:32

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記事提供元:フィスコ


[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;30464.17;-205.93TOPIX;2101.38;-17.49


[寄り付き概況]

 15日の日経平均は205.93円安の30464.17円と4日ぶり反落して取引を開始した。前日14日の米国株式市場は下落。ダウ平均は292.06ドル安の34577.57ドル、ナスダックは67.82ポイント安の15037.76で取引を終了した。8月消費者物価指数(CPI)の伸びが前月から鈍化し高インフレへの懸念が後退し、寄り付き後、上昇。同時に、新型コロナウイルスの変異株流行による景気回復への影響が裏付けられたため売りが加速、下落に転じた。加えて、今週後半の満期日に向けたオプション絡みの取引も目立ち、下げ幅を拡大した。

 今日の東京株式市場は売りが先行した。昨日の米株式市場で主要3指数(ダウ平均、ナスダック総合指数、S&P500)が下落し、東京市場の株価の重しとなった。また、引き続き相場の過熱感が意識されたことに加え、昨日の日経平均が年初来高値を更新したことから短期的な達成感もあり利益確定売りが出やすかった。一方、引き続き、9月17日告示、29日投開票の自民党総裁選の候補予定者が打ち出す政策への期待感のほか、新型コロナの新規感染者数の減少やワクチン接種の進展による経済活動の正常化期待が買い手掛かり材料となったが、寄り付き段階では売りが優勢だった。

 なお、取引開始前に発表された7月の機械受注統計は、民間設備投資の先行指標である「船舶・電力を除く民需」の受注額(季節調整済み)が前月比0.9%増だった。QUICKがまとめた民間予測の中央値は3.1%増だった。今日は日本時間の午前に8月の中国工業生産高、8月の中国小売売上高、1-8月の中国固定資産投資などが発表される。

 セクター別では、その他金融業、ガラス土石製品、不動産業、鉱業、繊維製品などが値下がり率上位、海運業が値上がりしている。東証1部の売買代金上位では、ソフトバンクG<9984>、昭和電工<4004>、HOYA<7741>、リクルートHD<6098>、信越化<4063>、村田製<6981>、JR東<9020>、日立<6501>、日本製鉄<5401>、アサヒ<2502>、第一生命HD<8750>、三井物産<8031>などが下落。他方、川崎汽船<9107>、ルネサス<6723>、クボタ<6326>、ピジョン<7956>、サイバー<4751>、TDK<6762>、日立造<7004>、エムスリー<2413>などが上昇している。《FA》

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