3日の中国本土市場概況:上海総合0.4%安で6日ぶり反落、車セクター下げ目立つ

2021年9月3日 16:56

印刷

記事提供元:フィスコ


*16:56JST 3日の中国本土市場概況:上海総合0.4%安で6日ぶり反落、車セクター下げ目立つ
3日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比15.31ポイント(0.43%)安の3581.73ポイント(上海A株指数は0.43%安の3753.96ポイント)と6日ぶりに反落した。


売り圧力が意識される流れ。上海総合指数は前日まで急ピッチに5日続伸し、約2カ月ぶりの高値水準を回復していた。また、習近平・国家主席が北京市に新たな証券取引所を開設する方針を表明したことも不安材料。既存市場のプレゼンス低下が懸念された。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。中国の経済対策に対する期待感が相場を下支えしている。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、自動車の下げが目立つ。江淮汽車(600418/SH)が7.1%安、東風汽車(DFAC:600006/SH)が3.7%安、長城汽車(601633/SH)が3.3%安、広州汽車集団(601238/SH)が2.7%安、金杯汽車(600609/SH)が2.2%安で引けた。乗用車に続き、商用車の販売不振も伝えられる。現地の専門メディアによれば、8月の大型トラック販売は前年同月比で6割減少し、年初来最大の落ち込みとなった。


レアアースや非鉄、鉄鋼の素材株もさえない。中国北方稀土(600111/SH)が7.1%、広晟有色金属(600259/SH)が5.5%、中国アルミ(601600/SH)が3.7%、宝山鋼鉄(600019/SH)が3.4%ずつ下落した。インフラ関連株、軍事関連株、半導体株なども売られている。


半面、小売や酒造の消費関連株はしっかり。王府井集団(600859/SH)が4.2%高、豫園商城(600655/SH)が3.0%高、永輝超市(601933/SH)が2.3%高、貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が2.4%高で取引を終えた。農業関連株、医薬品株、公益株、運輸株、不動産株、金融株の一角も買われている。


一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.56ポイント(0.21%)安の269.08ポイント、深センB株指数が4.45ポイント(0.37%)安の1212.84ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)《FA》

関連記事