米国株見通し:伸び悩みか、金融政策にらみ思惑交錯

2021年8月27日 14:47

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記事提供元:フィスコ


*14:47JST 米国株見通し:伸び悩みか、金融政策にらみ思惑交錯
(14時30分現在)

S&P500先物      4,475.00(+8.50)
ナスダック100先物  15,321.75(+47.00)


グローベックス米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は小幅高、NYダウ先物は50ドル高。NY原油先物(WTI)は持ち直し、本日の米株式市場は買い先行となりそうだ。


25日の取引で主要3指数は反落。ナスダックは連日の高値更新記録が途絶え、ダウは192ドル安の35213ドルとなり5日ぶりにマイナスへ転じた。過熱感により調整売りが出やすい地合いのなか、アフガニスタンの首都カブールで爆発により米兵を含む60人超が犠牲になったとの報道が投資家心理を圧迫した。また、連邦準備制度理事会(FRB)による資産買入れの段階的縮小(テーパリング)観測で、引き締めを警戒した売りも強まった。


本日は伸び悩みか。アフガン情勢に対する過度な懸念は弱まり、前日の調整売りを受けた買戻しが優勢となりそうだ。また、足元で発表された経済指標は個人消費や企業景況感の悪化が目立ち、パウエルFRB議長は今晩の講演で早期引き締めに慎重姿勢を示すと予想される。その際には緩和長期化への思惑から、買戻しの支援材料となろう。ただ、来週の雇用関連統計の発表に向け今後の金融引き締めへの警戒は残り、一段の買いは入りづらいとみる。《TY》

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