LibWorkは22年6月期大幅増収増益予想

2021年8月11日 08:57

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

(決算速報)  LibWork<1431>(東マ)は8月10日の取引時間終了後に21年6月期連結業績(連結決算開始)を発表した。概ね修正計画(5月13日付)水準で着地した。前年の非連結業績との比較ではM&Aも寄与して大幅増収増益だった。そして22年6月期も大幅増収増益予想としている。収益拡大基調を期待したい。株価は小幅レンジでモミ合う形だが、好業績を評価して上放れの展開を期待したい。

■21年6月期は概ね修正計画水準で着地、22年6月期大幅増収増益予想

 21年6月期の連結業績(20年7月にタクエーホームを子会社化して第1四半期から連結決算開始)は、売上高が94億04百万円、営業利益が4億86百万円、経常利益が5億82百万円、親会社株主帰属当期純利益が3億36百万円だった。

 概ね5月13日の修正計画水準(従来予想は5月13日に売上高を下方、利益を上方修正して、売上高94億46百万円、営業利益5億円、経常利益5億88百万円、親会社株主帰属当期純利益3億56百万円)で着地した。

 また前年非連結業績(売上高60億36百万円、営業利益1億44百万円、経常利益1億95百万円、当期純利益1億37百万円)との比較では大幅増収増益だった。受注が大幅に増加し、戸建住宅の粗利率改善やM&Aも寄与した。デジタルマーケティングにおける新規見込客獲得は169.4%増となった。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高10億11百万円で営業利益1億95百万円の赤字、第2四半期は売上高35億34百万円で営業利益4億46百万円、第3四半期は売上高13億11百万円で営業利益1億51百万円の赤字、第4四半期は売上高35億48百万円で営業利益3億86百万円だった。

 22年6月期の連結業績予想は、売上高が21年6月期比54.2%増の145億円、営業利益が78.7%増の8億70百万円、経常利益が51.0%増の8億80百万円、親会社株主帰属当期純利益が61.5%増の5億44百万円としている。

 新型コロナウイルス感染症再拡大や世界的な木材価格高騰など不透明感があるが、強みとしているデジタルマーケティング集客の強化に加えて、関東エリアへの本格進出なども寄与して受注が大幅に拡大する見込みだ。収益拡大基調を期待したい。

 なお配当(四半期配当)は、株式分割(20年1月1日付株式2分割、20年10月1日付株式2分割、21年4月1日付株式2分割)換算後で、20年6月期4.5円に対して、21年6月期は4.575円、22年6月期予想は5円60銭としている。株主優待制度(各四半期末)については21年9月末対象から一部変更し、大口保有株主へのポイント付与率を向上させる。

■株価はモミ合い上放れ期待

 株価は小幅レンジでモミ合う形だが、好業績を評価してモミ合いから上放れの展開を期待したい。8月10日の終値は896円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS24円10銭で算出)は約37倍、時価総額は約209億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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