エイトレッドは反発の動き、22年3月期2桁増益予想

2021年7月19日 08:31

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 エイトレッド<3969>(東1)はワークフローシステムを展開している。社内文書電子化のリーディングカンパニーである。クラウドサービスが牽引して22年3月期2桁増益・連続増配予想としている。テレワークやDXの流れも背景として収益拡大基調だろう。株価は調整一巡して反発の動きを強めている。戻りを試す展開を期待したい。

■ワークフローシステムの開発・販売

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローシステム(ソフトウェア)の開発・販売を展開している。

 ワークフローシステムとは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書など、稟議・申請から承認・決裁に至る事務工程(ワークフロー)を電子化(システム化)するソフトウェア製品である。

 多くの企業が紙(申請書類・帳票)を使用して稟議・申請から承認・決裁に至る事務を行っているが、ワークフローシステムを導入することによって、業務プロセスの効率化(作業工数削減や時間短縮)、ペーパーレス化によるコスト削減(用紙・印刷・郵送・保管に係るコストの削減)、内部統制の強化(意思決定プロセスや承認日時のデータ化・可視化)などのメリットが得られる。

 主力製品は、パッケージ型の小・中規模企業向けX-point、大手・中堅企業向けAgileWorks、クラウド型の小規模企業向けX-point Cloudである。21年4月にはX-point Cloudのメジャーバージョンアップ版をリリースした。

 21年3月期の製品別売上高は、パッケージソフトが20年3月期比13.7%増の13億23百万円(X-pointが3.2%減の4億30百万円、AgileWorksが24.1%増の8億93百万円)、クラウドサービスが30.9%増の6億円だった。X-pointはクラウドサービスへの移行で減少だが、AgileWorksとX-point Cloudが導入企業数の増加で大幅伸長している。導入企業数は累計3500社以上に達している。

■社内文書電子化のリーディングカンパニー

 社内文書(申請書・稟議書)電子化のリーディングカンパニーである。複数の市場調査レポートにおいて、X-point Cloudが2019年度の出荷金額・売上金額実績でシェア1位を獲得している。

 アイ・ティ・アールの「ITR Market View:RPA/OCR/BPM市場2020」において、X-point CloudがSaaS型ワークフロー市場ベンダー別売上金額およびシェアで5年連続シェア1位(2019年度のシェア22.4%)となった。

 富士キメラ総研の「ソフトウェアビジネス新市場2020年版」において、X-point CloudがSaaSワークフロー市場占有率推移(金額)で5年連続シェア1位(同23.0%)となった。

 ミック経済研究所の「コラボレーション・モバイル管理ソフトの市場展望2020年度版」において、X-point CloudがSaaS・ASP型ワークフロー市場シェア(出荷金額)で9年連続シェア1位(同34.3%)を獲得した。中堅中小企業向け(100人未満のSMB市場)での19年度シェアは55.9%だった。

 アイティクラウドの「ITreview Grid Award 2021 Summer」ワークフロー部門では、X-pointがLeader(8期連続)、X-point CloudがHigh Performer(5期連続)、AgileWorksがHigh Performer(4期連続)を受賞した。

■開発特化型企業

 事業戦略の基本は、日本型業務プロセスに適した製品によって他社製品との差別化を図る、導入企業ごとの個別カスタマイズを行わずに開発コストを抑制する、開発に特化して販売パートナー企業(販売代理店)を活用するとしている。販売パートナーは大手SIerなどで構成され、全国に営業網を構築している。

■ワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」市場は拡大基調

 同社が運営するワークフロー総研の調査(テレワークとワークフローの導入調査)によると、テレワークを行っている企業のワークフローシステム導入率は73.2%で、ワークフロー導入はテレワーク推進に必要であると回答した会社員が91.7%に達している。一方、テレワークを行っていない企業のワークフローシステム導入率は僅か23.2%にすぎない。

 電子文書を導入せずに、依然として紙・手書きベースで事務処理を行っている企業が多いが、今後は中堅・中小企業においても、業務効率化を実現するワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」の導入が加速し、市場は拡大基調が予想される。

 こうした事業環境に対応し、他社サービスとの連携も強化して、AgileWorksやX-point Cloudの売上拡大を推進する方針だ。

 20年9月にはインフォマート<2492>と、企業間取引文書と社内文書のペーパーレス化事業で協業開始した。21年6月には、官民連携で東海地域における中小企業でデジタルワークシフト促進を目指す「デジタルワークシフトコンソーシアム浜松」に参画した。7月13日にはフィリップ証券と、TOKYO PRO Marketへの上場を目指す新興企業に対する内部統制支援DXで業務提携した。

■22年3月期2桁増益予想

 22年3月期業績(非連結)予想は、売上高が21年3月期比9.1%増の21億円、営業利益が12.4%増の8億80百万円、経常利益が11.3%増の8億80百万円、当期純利益が13.9%増の6億10百万円としている。配当予想は2円増配の22円(第2四半期末11円、期末11円)としている。増収・2桁増益・連続増配予想である。

 X-pointは引き続きクラウドサービスへの移行で減収だが、AgileWorksとX-point Cloudが伸長する見込みだ。特にX-point Cloudは21年4月に行ったメジャーバージョンアップの効果も見込んでいる。テレワークやDXの流れも背景として収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。

■株価は反発の動き

 株価は調整一巡して反発の動きを強めている。週足チャートで見ると26週移動平均線を突破した。戻りを試す展開を期待したい。7月16日の終値は2471円、今期予想PER(会社予想のEPS81円64銭で算出)は約30倍、今期予想配当利回り(会社予想の22円で算出)は約0.9%、前期実績PBR(前期実績のBPS412円08銭で算出)は約6.0倍、時価総額は約185億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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