世界に誇る日本の交通マナー 外国人の視点で見ると新たな意識も

2021年7月12日 07:15

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 外国人が日本に来て感じることの1つに、交通マナーの良さがあると言う。中でも特に驚くことは、クラクションが全く聞こえないことと、信号無視する光景を見たことがないということだそうだ。日本人にとっては当たり前の交通マナーだが、世界から見ればかなり優れた交通マナーにうつっているようだ。

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 海外旅行に出かけ、バスやタクシーと言った公共交通機関で移動経験がある人は、日本に比べてクラクションが多いことに驚くこともあるだろう。このクラクションを鳴らす行為は、新興国だけでなく欧米の先進国でも頻繫に行われている。

 海外在住が長い筆者は、いろんな国の人と話をする機会が多いが、クラクションをはじめとして交通マナーについて論議したことがある。

 多くの外国人は、クラクションを鳴らす行為が良くないという意識がある日本のことを、信じられないと言う。鳴らないのは静かで良いかも知れないが、自分の存在を知らせることが封印された状態では怖くて運転できないそうだ。

 最近話題となることが多いあおり運転だが、あおり運転という認識が海外の人にはない。これは日本人独特の感情なのかも知れない。国によっては、遅いクルマが道を譲らなければ、接近してパッシングすることも普通にある。だがその行為は、日本ではあおり運転の対象だ。

 特に東南アジアの新興国では、あおり運転は当たり前のように行われ道路はカオスと化している。だがそれでも誰も文句を言わず、にこやかに運転している。また割り込みに際しても、日本では厳しい目で見られるが、東南アジア諸国ではまるで意地悪大会のような割り込みの光景が、あちこちで繰り広げられる。

 だが外国人から見ると、日本人もマナーが悪いところがある。それは、歩行者がいても必ず止まる習慣がないことや、ヘッドライト点灯時期が遅いことだと言う。特にヘッドライト点灯時期は新興国と比べても遅いと筆者は感じる。

 人の運転マナーを批判するより最低限の交通マナーを守ることが重要だろう。あおり運転は良くないが、海外からの視点で見ると、また違ったマナーへの意識が出てくるかも知れない。

 そこで機会があれば、海外で運転して実感してほしい。きっとあおり運転やクラクションに腹を立てている暇がないだろう。それだけ日本の道路は安全・安心であり、まさに日本の交通は平和そのものであることに気が付くはずだ。(記事:小泉嘉史・記事一覧を見る

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