リコー、音声を即時にイラスト表示できる「piglyph」開発

2021年6月22日 08:42

印刷

ピグリフのシステムイメージ(画像:リコーの発表資料より)

ピグリフのシステムイメージ(画像:リコーの発表資料より)[写真拡大]

  • ピグリフのシステム操作イメージ(画像:リコーの発表資料より)

 リコーは21日、発話した音声をリアルタイムでイラスト化できるコミュニケーションシステム、「piglyph(ピグリフ)」を開発したと発表。同日より、角川ドワンゴ学園 N高等学校・S高等学校・N中等部で活用を開始した。リコーは、言葉だけでは伝えづらい考えを、ピグリフでリアルタイムにビジュアル化することにより、言葉の壁を越えて自由に意思疎通できる世界の実現を目指していくという。

【こちらも】リコーが再生に賭した新たな方向性

■ピグリフの概要

 ピグリフはオンライン上で利用でき、会話すると、話した言葉がリアルタイムでイラストと文字に自動変換される。変換されたイラストと文字は、システム右下に表示され、参加者間で共有・選択が可能。文字表示をぐるっと囲むように会話に紐づくイラストが8つ表示され、話す内容に応じてイラストも随時更新される。

 イラストは1つのフレーズに対して数種類表示されるため、発話者が最もイメージに近いイラストを選択できる。例えば「家」というフレーズに対し、日本家屋や洋風の平屋、現代風な2階建の家など、複数のイラストが表示される。発話者は、思い描くイメージに近いイラストを選んで参加者と共有できるため、コミュニケーションの充実化が期待できるという。

 今回ピグリフを導入するN高・S高は、インターネットと通信制の高校で、N中は、中学に籍を置いたままネットや通学で学習ができる。ピグリフはいずれも体験学習プログラム(オンラインワークショップ)で活用される。N高・S高では2021年4月からVRを活用した体感学習も取り入れており、ピグリフも新たな学びの手法に加わる形だ。

 ピグリフ開発の発端は、リコーの事業共創プログラム「TRIBUS(トライバス)2020」にある。トライバスは、リコーが2019年度から開始した社内外統合型のアクセラレータープログラム。ピグリフは2020年度の社内アクセラレーター対象に選出されている。20年度は社内87件・社外156件応募のうち、15チームが選出された。

 トライバス2021も6月から応募を開始。今回は、パートナー連携により支援強化を図る。CAMPFIRE Startupsによるファイナンス相談や、KDDI ∞ Laboによる課題提案とアセット提供を行うという。

 ピグリフは、実証実験としてTwitterライブ配信でも検証を行っている。オンラインコミュニケーションが一気に広まった環境下では、教育だけでなく、エンタメ・医療など様々な活用の可能性がありそうだ。(記事:三部朗・記事一覧を見る

関連キーワードリコー

関連記事