アイリッジが電子地域通貨「アクアコイン」でICチップ内蔵リストバンドとカードを使用したタッチ決済体験を6月10日から開始

2021年6月11日 07:53

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■千葉県木更津市で実施、高齢者の利用拡大もめざす

 アイリッジ<3917>(東マ)は6月10日、連結子会社フィノバレーが提供するデジタル地域通貨プラットフォーム「MoneyEasy」を利用した、千葉県木更津市を対象とする電子地域通貨「アクアコイン」について、6月10日から9月30日の期間、木更津市富来田地区在住の主に高齢者を対象としたタッチ決済体験を実施すると発表した。

 スマートフォンを持っていないと利用できない仕様となっており、高齢者の利用割合が低くなっているため、「タッチ体験」を実施することとした。

 10日の株価は6%高の882円(52円高)まで上げて続伸基調となっている。

 「アクアコイン」は、2018年10月から君津信用組合、木更津市、木更津商工会議所の3者が連携し普及を推進している。21年6月1日現在、利用者数(アプリインストール数)は1万6375ユーザーとなっている。

 しかし、スマートフォンを持っていないと利用できない仕様となっており、特に高齢者の利用割合が低くなっている。そこで今回、木更津市域内でも特に高齢化が進行している「富来田地区」において、ICチップを活用した誰でも簡単に決済を行える「タッチ決済」を体験してもらい、その成果を取りまとめることで、今後の活用に向けた環境整備を行うこととした。

 タッチ決済体験の協力者は20名程度、タッチ決済体験で使用するデバイスは、アクアコインに対応したICチップを内蔵する(1)リストバンド、(2)カード(これらのいずれかでタッチ決済が可能)。

 タッチ決済体験の協力店舗は、木更津市富来田地区の5店舗で、ふくちゃんバス、セブン-イレブン下郡店、中村医院、アサヒ薬局馬来田店、道の駅木更津うまく。

 スマートフォンを使用しないタッチ決済の方式としては、二次元コードの印刷されたカードを店舗側が読み取る方式などもあるが、別途暗証番号を設定し毎回入力しなくてはならない点や、複製による偽造がしやすい点などが課題となっていた。タッチ決済体験においては、この点から、セキュリティやUX(ユーザーエクスペリエンス)の視点で優位性のあるICチップを使ったタッチ決済方式が採用された。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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