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HPCシステムズは上値試す、21年6月期大幅増収増益予想
HPCシステムズ<6597>(東マ)はハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)分野のニッチトップ企業で、科学技術研究開発のプラットフォーマーを目指している。21年6月期は大幅増収増益予想としている。さらに22年6月期も収益拡大を期待したい。株価は急伸して高値更新の展開となった。目先的にはやや過熱感だが、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。
■HPC事業とCTO事業を展開
ハイパフォーマンスコンピューティング分野のニッチトップ企業で、科学技術研究開発のプラットフォーマーを目指している。
事業区分は、科学技術計算用高性能コンピュータに関連するシステムインテグレーション事業(HPC事業)、および顧客企業の注文仕様に応じて産業用コンピュータを開発・製造する事業(CTO事業)としている。科学技術の基礎・応用研究、企業の先端研究・製品開発、量産に対応して、ソリューションとハードウェアをワンストップで提供している。
なお20年4月にアズワン<7476>と資本業務提携している。また21年2月には、産業IoT開発プラットフォームソリューションを展開する米PTCの日本法人PTCジャパンとパートナー契約を締結した。
■21年6月期大幅増収増益予想
21年6月期の業績(非連結)予想は、5月13日に上方修正して、売上高が20年6月期比21.1%増の57億20百万円、営業利益が31.9%増の6億30百万円、経常利益が33.2%増の6億20百万円、当期純利益が35.0%増の4億15百万円としている。
第3四半期累計は売上高が前年同期比28.3%増の50億51百万円、営業利益が56.6%増の7億05百万円、経常利益が58.6%増の6億96百万円、四半期純利益が57.8%増の4億78百万円だった。
HPC事業(31.5%増収)において大学・官公庁の需要が想定を上回り、CTO事業(20.5%増収)ではDeep Learning AI向け、新規マシンビジョン(画像検査装置)向け、Edge IoT案件が好調だった。案件の大型化も進展している。
第3四半期累計が想定を上回ったため、通期予想を上方修正して大幅増収増益予想とした。また21年4月~6月に大手半導体メーカーから次世代プロセッサーが相次いで発売され、移行期間を経た21年7月頃から本格的に次世代プロセッサー搭載システムが出荷開始となる見込みのため、修正後の通期予想には当該移行期間に伴う第4四半期の大型受注の後倒しの影響を織り込んだとしている。22年6月期も収益拡大を期待したい。
■株価は上値試す
株価は急伸して高値更新の展開となった。目先的にはやや過熱感だが、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。6月7日の終値は4225円、時価総額は約178億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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