アインHD、21年4月期は営業利益32%減 ドラッグストア事業が不調

2021年6月5日 17:00

印刷

■売上高は1.6%増も、利益は2桁減益

 アインホールディングス(9627)は、4日大引後に21年4月期通期決算を発表。売上高は前期比1.6%増の2973億円、営業利益は同32.0%減109億円、最終利益は同27.0%減の67億円と、増収減益の決算内容だった。事前の業績予想と比べると、営業利益は計画以上となったが、売上高は未達だった。

【こちらも】ニトリHD、21年2月期は増収増益 巣ごもり需要でEC事業が進捗

 新型コロナウイルス感染症の影響によって、特にアインズ&トルペが極めて不調に推移し、約20億円のセグメント損失を計上したことが減益の要因。比較的安定して推移している調剤薬局部門においても、処方箋枚数減少や店舗の閉店・事業譲渡を実施したことから、セグメント売上高は前期を上回ることができなかった。

■減益も財務面は堅実な推移

 前期における最大の問題は、リテール事業の不調だ。コスメとドラッグストアを融合した店舗「アインズ&トルペ」を拡大してきたものの、新型コロナウイルス感染症によって一部店舗においては休業をせざる得なかった。そのため、セグメント売上高は前期比で21.4%減の194億円、セグメント損益は前期の3億円の黒字から20億円の赤字へ転落。

 また主力のファーマシー事業では、コロナ禍における調剤薬局運営の見直しから、20年4月期の1088店舗から23店舗減少の1065店舗とした。その結果、セグメント売上は前年比0.2%減の2631億円、セグメント利益は同0.5%増の209億円となった。一方、20年3月にシダックスより譲受した売店事業会社の売上が連結決算に計上されたことが、全体売上の増収に繋がった模様。

 財務面では借入増もあり自己資本比率が0.5ポイント減となったものの、50%以上とゆとりを持っているため、当面の財務破綻リスクは低い状況だ。現金および現金同等物を前々期より91億円増加させていることもプラス要因だ。

■22年4月期は増収増益、売上高は初の3000億円台へ

 同日に発表した22年4月期の決算見通しでは、売上高は前期比6.0%増の3150億円、営業利益は同37.2%増の150億円、最終利益は同23.9%増の83億円と予想。売上高はグループ初の3000億円台を目標に掲げており、21年4月期とは異なりコロナ禍による影響が徐々に減少していくものと想定している。(記事:拓蔵・記事一覧を見る

関連キーワード新型コロナウイルス

関連記事