日経平均は103円高でスタート、東エレクやレーザーテックなどが上昇

2021年5月12日 09:39

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記事提供元:フィスコ


[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;28712.10;+103.51TOPIX;1905.49;-0.43


[寄り付き概況]

 12日の日経平均は103.51円高の28712.10円と反発して取引を開始した。前日11日の米国株式市場は続落。ダウ平均は473.66ドル安の34269.16ドル、ナスダックは12.43ポイント安の13389.43で取引を終了した。アジア、欧州市場からの流れを継いで寄り付き後、下落した。サイバー攻撃により主要パイブラインの操業が停止されたことが響き、給油所ではガソリン不足が報告されており、価格の先高感がさらなるインフレ懸念につながった。さらに、中東の混乱が激化したため、売りが加速。しかし、引けにかけ、押し目からの買いにハイテク株が回復すると、ダウも下げ幅を縮小した。

 米国株安を受けた今日の東京株式市場だが、寄り付き段階では買いが先行した。引き続きワクチン普及による世界経済の回復期待が東京市場の株価支援要因となったほか、昨日の日経平均が900円を超す大幅安となったことで値ごろ感からの買いが入りやすく、また、昨日の米国市場で売り先行で始まったナスダックが下げ渋る展開となったことなども安心感となった。一方、昨日、国内の新型コロナの重症者が過去最多を更新したことなどを受け、新型コロナ感染拡大への懸念が株価の重しとなったが、寄り付き段階では買いが優勢だった。

 セクター別では、海運業、電気機器、サービス業、精密機器、非鉄金属などが値上がり率上位、電気・ガス業、不動産業、卸売業、その他金融業、水産・農林業などが値下がり率上位に並んでいる。東証1部の売買代金上位では、東エレク<8035>、レーザーテック<6920>、キーエンス<6861>、ファーストリテ<9983>、日本電産<6594>、村田製<6981>、SUMCO<3436>、日立<6501>、エムスリー<2413>、マネックスG<8698>、アドバンテスト<6857>、住友鉱<5713>などが上昇。他方、武田薬<4502>、三菱商事<8058>、NTT<9432>、伊藤忠<8001>、野村<8604>、ホンダ<7267>、JR東海<9022>、オリックス<8591>などが下落している。《FA》

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