EV需要アップのカギは「価格」? なぜEVの相場は高いのか

2021年5月12日 09:03

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国産EVの代表格である日産・リーフ(画像: 日産自動車発表資料より)

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 パーク24は7日、「タイムズクラブ」会員に実施したアンケート結果を発表した。今回の調査では、電気自動車(EV)の購入に対し「安さ」を求める人が一定数いることがわかっている。

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 毎月、自動車や交通をテーマにしたアンケートを明らかにしているパーク24。今回は「EV」に関する調査を行なっている。

 EVの購入検討条件では、「価格が手ごろになったら」が34%で最多だった。調査対象のうち自動車を保有していたのは58%、うち72%はレギュラーガソリン車を所持していた。またガソリン車以外の購入を考えた人は55%と、半数以上だった。

 ガソリン車以外を買いたいと思う人が多いにもかかわらず、EVに対しては価格を理由にためらう人が多いことがうかがえる。実際にEVの相場はハイブリッド車より高い傾向だ。

 日産のEVリーフはベースグレード基準で332万6400円(価格はいずれも消費税込)。対してリーフの技術を応用したe-Powerモデルのノートは202万9500円となっている。その違いはおよそ1.6倍だ。ホンダでも話題のEVモデルであるHonda eは451万円。車体がコンパクトであるにもかかわらず、価格としてはアコードハイブリッドやシビック TYPE Rと同じクラスになってしまう。

 EVの相場が高いのは、主要な材料の調達や製造コストの問題が理由だろう。EVのメインの構成要素であるリチウムは希少価値が高い。しかし世界的にEVの開発機運が高いことから、調達しづらい点もコストを引き上げている。現在の生産体制が抜本的に変わらない限り、メーカーが期待するほどEVの需要が高まらない可能性もある。

 メーカーは補助金やランニングコストなどの利点からEVをアピールしているが、価格の違いを見ただけでためらう人は多いだろう。EVの低価格化には、バッテリーパックの高性能化とコンパクト化の両立、バッテリー交換タイプのEVの実用化などが考えられる。メーカーがアイデアを凝らすことがカギになりそうだ。

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