【どう見るこの株】幸和製作所は目先的な売り一巡、22年2月期減益予想だが保守的

2021年5月6日 15:54

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 幸和製作所<7807>(JQ)は福祉用具・介護用品の総合メーカーで、介護サービスも展開している。22年2月期は新型コロナウイルスの影響による不透明感などを考慮して減益予想としているが保守的だろう。上振れを期待したい。株価は22年2月期減益予想を嫌気する形で戻り高値圏から反落したが、目先的な売り一巡して出直りを期待したい。

■福祉用具・介護用品の総合メーカー

 福祉用具・介護用品の総合メーカーである。歩行車やシルバーカーを主力として、取扱製品領域の拡大、シニア関連事業(EC事業、介護サービス)の拡大、介護ロボットの開発、海外事業の開拓などを推進している。

 21年1月には、子会社の幸和ライフゼーションの一部事業であるデイサービス事業を、ポラリス(兵庫県宝塚市)に譲渡した。

■22年2月期減益予想だが保守的

 21年2月期の連結業績は、売上高が20年2月期比13.0%減の52億15百万円、営業利益が3億68百万円(20年2月期は1億31百万円の赤字)、経常利益が3億88百万円(同1億10百万円の赤字)、親会社株主帰属当期純利益が3億89百万円(同3億67百万円の赤字)だった。配当は7円減配の10円(期末一括)とした。

 売上面は新型コロナウイルスによる営業活動制限の影響で減収だったが、利益面は業務効率化や固定費抑制の効果で各利益とも黒字転換した。介護用品・福祉用具製造販売事業は14.7%減収だが2.6倍増益、介護サービス事業は11.0%減収だが赤字縮小、EC事業は9.5%増収で黒字化した。当期純利益は特別損失での減損損失が減少したことも寄与した。

 22年2月期の連結業績予想は、売上高が21年2月期比0.7%増の52億49百万円、営業利益が26.5%減の2億71百万円、経常利益が39.2%減の2億36百万円、そして親会社株主帰属当期純利益が54.4%減の1億77百万円としている。配当予想は2円増配の12円(第2四半期末6円、期末6円)である。

 新型コロナウイルスの影響による不透明感などを考慮して減益予想としているが保守的だろう。上振れを期待したい。

■株価は目先的な売り一巡

 株価は22年2月期減益予想を嫌気する形で戻り高値圏から反落したが、目先的な売り一巡して出直りを期待したい。4月30日の終値は950円、時価総額は約41億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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