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リアルタイムの多言語翻訳を組み込んだVRオフィス、Synamonとロゼッタが開発
リアルタイム多言語翻訳システム装備のVRオフィスイメージ(画像:ロゼッタ発表資料より)[写真拡大]
VR/AR/MR製品やコンテンツの企画開発を行うSynamon(シナモン)は10日、「リアルタイム多言語翻訳システム装備のVRオフィス」を開発したと発表。AI自動翻訳などを手掛けるロゼッタと共同開発した。VRオフィスは、Synamonのバーチャル空間「NEUTRANS(ニュートランス)」上にロゼッタの翻訳システムを組み込み、話した内容をリアルタイムで翻訳する。双方が外国語を使わずにコミュニケーションが取れる空間を提供する。
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ロゼッタは、2020年10月から本社機能をVR空間に移転。同時期にSynamonと資本業務提携しVR開発を推進、本共同開発に至った。
■リアルタイム多言語翻訳装備のVRオフィス
ロゼッタの音声認識・音声翻訳API(Application Programing Interface)を使った音声翻訳機能を、NEUTRANSに組み込み、1機能として提供。対応言語は、日本語・英語・中国語(簡体)。音声翻訳機能のOn/Off、翻訳言語の選択は操作パネルで切り替えが可能だ。
公開されているVRオフィスのイメージ動画では、話した内容が発言者の3Dモデル上に文字表示される。はじめに発言した言語で表示され、数秒後に翻訳言語に表示が変わる。開発途中とのことで、文章表示のタイムラグや登録単語の少なさが見られるが、双方が母国語を使って会話してもコミュニケーションが取れる様子が伺える。
■共同開発を行う2社の動向
2016年創業のSynamonは、バーチャル空間を活用した「次世代事業の創出拠点」を目指し、NEUTRANSを展開。オフィスエリア以外にも、研修・プロモーションの場や製造現場、見学会などへもサービス展開している。2020年5月には、KDDIがDX支援に向けたオリエンテーションとして、NEUTRANSを活用したバーチャル施設ツアーを実施。12月には、NECネッツエスアイがバーチャルオフィスの実証実験を開始した。
ロゼッタは、3月1日に全社員への英語(外国語)禁止令を発令。同社が3日に発表した、言語フリー・スペースのサービス開始に先駆けて、社内実務を通して検証を行うという。言語フリー・スペースは、ロゼッタ子会社が手掛ける一般向けの会話翻訳サービス。PC・スマホなどの端末で招待リンクからアクセス可能、リアルタイム翻訳で母国語によりコミュニケーションが取れる。対応言語は前述の3言語。5月頃からのサービス開始を予定している。
共同開発中のVRオフィスの開始時期は明らかになっていないが、場所や空間・言語の壁も越えて誰でも自由に交流できる未来が近づいてきている。(記事:三部朗・記事一覧を見る)
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