投資信託「ひふみ」シリーズ、バランスファンドを新規設定 3月から提供へ

2021年2月28日 16:00

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(画像: レオス・キャピタルワークスの発表資料より)

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 投資信託「ひふみ」シリーズを運用するレオス・キャピタルワークスは、国内外の株式および債券を投資対象としたアクティブ運用の公募投資信託「ひふみらいと」「まるごとひふみ」を新規設定すると発表。26日に関東財務局長へ有価証券届出書を提出した。

 「ひふみ」のあらたな商品は3月15日から投資募集開始、30日より運用を開始する。「ひふみらいと」はレオスキャピタルワークスの直接販売となり、「まるごとひふみ」は11社の販売パートナーを通じて販売する間接販売専用ファンドとする。

 11社の販売パートナーは、岩手銀行、荘内銀行、千葉興業銀行、福島銀行の4銀行と、あかつき証券、エイチエス証券、SBI証券、大和証券、ひろぎん証券、マネックス証券、楽天証券の7証券会社。

 投資信託「ひふみ」シリーズのうち、今回販売が開始される2商品では、特に「中長期資産形成に適した内容である」としている。

 「ひふみらいと」の投資対象は、国内外の株式および債券。購入時手数料はなく、信託報酬は年率0.55%。組入比率は、債券90%、株式10%。

 「まるごとひふみ」の投資対象も、同じく国内外の株式および債券。ただし、「ひふみらいと」とは組入比率が異なる。購入時手数料は3.30%だが、信託報酬はシリーズによって異なる。シリーズごとの、組入比率と信託報酬の概要は以下の通り。

 「まるごとひふみ15」: 組入比率は、債券85%、株式15%。信託報酬は、年率0.660%。
 「まるごとひふみ50」: 組入比率は、債券50%、株式50%。信託報酬は0.935%。
 「まるごとひふみ100」: 組入比率は、株式100%。信託報酬は1.320%。

 いずれも、信託財産保留額はなしとしている。

 このように、「まるごとひふみ」では3種類のバランスファンドから、自身の投資スタイルに合致したものを選ぶことができる。

 「ひふみらいと」では、ファンド内での債券割合が90%であることから、比較的価格変動を抑えてリスク分散を図ることができる。安定した運用が可能であることから、株式ファンドに抵抗がある初心者投資家向けといえる。

 初心者投資家こそ、購入するだけでリスクの分散につながるファンドの購入をお勧めしたい。投資信託「ひふみ」の新ファンドは、ラインアップも豊かで、インターネット証券会社でも取り扱いがあることから、これから投資にチャレンジという投資家も検討対象となるだろう。(記事:大野 翠・記事一覧を見る

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