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エズミ 2021-22年秋冬ウィメンズコレクション - 現代を渡り歩く、新たな価値を求めて
エズミ(EZUMi)は、2021-22年秋冬ウィメンズコレクションを発表した。
■現代の中で生きる“ディアスポラ”とは
元々の居住地を離れ、転々と移動しながら生きる“ディアスポラ”から着想を得た今シーズン。新たな価値を探すために、様々な地を渡り歩く現代の“ディアスポラ”の姿を描き出す。移動や行動の際に機能的な服として、ヨーロッパのミリタリーユニフォームに着目。機能に根差した衣服の構造や仕様を、現代的なデザインに落とし込んでいる。また、パレスチナのディアスポラ民族衣装からもインスパイア。エキゾチックな装飾を施したブラウスやスカートなども登場する。
■ヨーロッパのミリタリーユニフォームから着想
中でも目を引くのは、ヨーロッパのヴィンテージミリタリーアイテムのデザインから発想したピース。軍服の造形を踏襲したアウターやパンツ、部分的にエッセンスとして取り入れたアイテムなど、随所にミリタリーの要素を散りばめた。ミリタリー特有の無骨さもありながら、流れるようなシルエットや丸みを帯びたフォルム、上品な色味、質感のバランスを取っていくことで、エズミらしいエレガントさを見せているのが印象的だ。
ダイナミックな襟とキルティング地の切り替えが目を引くAラインのロングコートは、フランス軍のジャケットからインスパイアされた1着。クラシカルな表情を残しつつ、明るいトーンのベージュ、アイボリーの色彩によってソフトな印象をプラスした。前のボタンを全て留め、チンストラップを留めると身体をしっかりと覆い雨風を防ぐ仕様となっている。
また、スウェーデン軍のモーターサイクルジャケットを彷彿させる、左右非対称な合わせが特徴的なブルゾンは、シワ感のあるカーキやインディゴのコットンで表情豊かに仕上げた。フロントにはフラップ付きの大きなポケットを配し、襟や裾はベルトで固定が可能なデザインになっているなど、バイカーが着た時に役立つ機能が随所にあしらわれている。
■機能的なパーツを備えたウェア
さらに、前身頃にポケットを並べたボアフリースのブルゾンや、内側にショルダーストラップを付けることで着ない時に背負って持ち運べる仕様にしたダブルブレストのチェック柄ジャケットなど、移動時に動きやすいデザインや、身軽に必需品を携帯できるディテールをパーツに落とし込んだアイテムも登場。大きなポケットを備えたミリタリージャケットの前合わせには、ニットを大胆にドッキングさせることで柔らかな表情に仕上げた。
■襟周りの装飾
襟周りにあしらわれた装飾も今季の特徴だ。ギャザーを寄せたカフタンドレスやニットには、V字型に幾何学模様のレースを配し、華やかな民族衣装を思わせるデザインに。プリーツブラウスは、肩にフリルをあしらい、動きのあるアクセントを効かせた。また、定番のサイドプリーツドレスは、右肩にしなやかなチェック柄の生地をオン。前に垂らして着たり、ストールのように肩に巻いて着たりして楽しむことができる。
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