概況からBRICsを知ろう ブラジル株式市場は小幅続伸、景気の伸び鈍化が圧迫材料

2021年2月15日 09:52

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記事提供元:フィスコ


*09:52JST 概況からBRICsを知ろう ブラジル株式市場は小幅続伸、景気の伸び鈍化が圧迫材料
【ブラジル】ボベスパ指数 119428.72 +0.11%
12日のブラジル株式市場は小幅続伸。主要指標のボベスパ指数は前日比128.89ポイント高(+0.11%)の119428.72で取引を終了した。118162.7から119763.4まで上昇した。

不安定な展開が続いた後は引け間際に再びプラス圏を回復した。景気の伸び鈍化が圧迫材料。12月の成長率は0.64%にとどまり、3カ月連続で鈍化したと報告された。なお、2020年のブラジルの成長率はマイナス4.05%に転落した。一方、海外市場の上昇が指数を下支えした。また、通貨レアル高の進行もブラジル株の支援材料となった。

【ロシア】MICEX指数 3427.08 +0.37%
12日のロシア株式市場は続伸。主要指標のMOEX指数は前日比12.76ポイント高(+0.37%)の3427.08で取引を終了した。3343.82から3427.08まで上昇した。

軟調な展開が続いた後は引け間際にプラス圏に回復した。ブレント原油価格の上昇が
支援材料となったほか、欧州市場の上昇が好感された。一方、欧州連合(EU)などと
の対立など地政学的緊張が警戒され、前半は軟調な展開が続いた。

【インド】SENSEX指数 51544.30 +0.02%
12日のインドSENSEX指数はまちまち。前日比12.78ポイント高(+0.025%)の51544.30、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同10.00ポイント安(-0.066%)の15163.30で取引を終えた。

後半は売りに押された場面もあったが、引け間際にプラス圏を回復した。2021年度の財政赤字が予想以上に縮小するとの観測が格上げ期待を高めた。また、景気回復が国営銀行の資産悪化を食い止める可能性があるとの指摘が同セクターの支援材料となった。一方、両指数とも過去最高値水準で推移しており、高値警戒感から利益確定売り圧力がやや強まった。

【中国本土】
休場《CS》

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