概況からBRICsを知ろう ブラジル株式市場は反落、石油製品の小売価格の引き下げが資源銘柄の売り圧力

2021年2月9日 09:17

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記事提供元:フィスコ


*09:17JST 概況からBRICsを知ろう ブラジル株式市場は反落、石油製品の小売価格の引き下げが資源銘柄の売り圧力
【ブラジル】ボベスパ指数 119696.36 -0.45%
8日のブラジル株式市場は反落。主要指標のボベスパ指数は前日比543.90ポイント安(-0.45%)の119696.36で取引を終了した。120844.4から119140.1まで下落した。

中盤はプラス圏を回復したが、その後は再び売りに押された。石油製品の小売価格の引き下げが資源銘柄の売り圧力を高めた。一方、指数の下値は限定的。海外株高や通貨レアル高の進行が支援材料となった。また、米国の大型景気対策への期待も引き続き好感された。

【ロシア】MICEX指数 3445.90 +1.57%
8日のロシア株式市場は3日続伸。主要指標のMOEX指数は前日比53.17ポイント高(+1.57%)の3445.90で取引を終了した。3412.97から3448.79まで上昇した。

高く寄り付いた後はしばらく狭いレンジでもみ合ったが、終盤に上げ幅をやや拡大させた。原油価格の上昇が資源セクターの支援材料。ブレント原油価格は1バレル当たり60米ドル台に乗せ、年初来の高値を再び更新した。また、欧州市場の上昇や米国の大型景気対策への期待なども好感された。

【インド】SENSEX指数 51348.77 +1.22%
8日のインドSENSEX指数は6連騰。前日比617.14ポイント高(+1.22%)の51348.77、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同191.55ポイント高(+1.28%)の15115.80で取引を終えた。

高く寄り付いた後は狭いレンジでもみ合った。企業景況感指数の改善が支援材料。インド応用経済研究所(NCAER)は最新リポートで、7-12月の企業景況感指数は29.6まで上昇したと報告した。新型コロナウイルスワクチンの普及開始が大きく寄与したもようだ。また、インフレ率の落ち着き観測も好感された。インド準備銀行(中央銀行)はこのほど、1-3月期のインフレ率予想を5.20%に引き下げた。

【中国本土】上海総合指数 3532.45 +1.03%
週明け8日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比36.11ポイント高(+1.03%)の3532.45ポイントと4日ぶりに反発した。

商品市況高が追い風。この日の上海商品取引所では、アルミや銅、鉄筋など主要商品先物がそろって大幅続伸している。これらの関連銘柄が物色され、相場を押し上げた。また、上海総合指数は先週末に3日続落したことで、買戻しも入りやすい。春節(旧正月)の大型連休を前にした模様眺めスタンスなどで朝方はもみ合ったものの、指数は徐々に上げ幅を広げている。春節では、本土市場が11日から17日まで休場だ(香港は11日に半日立ち会い、12-15日が休場)。《CS》

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