【注目銘柄】エコートレーディングは配当権利取りを上方修正業績がサポートして3連騰

2021年2月4日 08:31

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 エコートレーディング<7427>(東1)は、前日3日に4円高の676円と3日続伸して引けた。2月相場入りとともに同社の今2月期の配当権利を取る買い物が再燃しており、今2021年2月期予想業績が上方修正され、大幅続伸を見込んでいることもフォローしている。株式需給的にも、期末接近とともに信用売り残が積み上がり売り長となっていることも潜在材料視されている。

■ペットの巣ごもり飼育で需要が拡大しまとめ買いも業績押し上げ

 同社の配当は、年間20円と安定継続され配当利回りは、2.95%と2月期決算会社の配当利回りランキングの上位にランクインする。この前提となる今2021年2月期予想業績は、昨年9月の第2四半期(2020年3月~8月期、2Q)累計業績に続いて、今年1月8日に2月期通期業績が上方修正された。通期業績は、期初予想より売り上げを40億円、営業利益と経常利益を6000万円、純利益を1700万円それぞれ引き上げ、売り上げ840億円(前期比3.2%増)、営業利益2億6000万円(同2.79倍)、経常利益2億6000万円(同2.54倍)、純利益1億6900万円(同3.59倍)と期初の減益転換予想が連続の大幅増益となる。ペットフードやペット用品が、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う巣ごもり消費や外出自粛によるまとめ買いで増加し、単品管理の徹底により粗利益が改善、販売・物流面でもオペレーションを効率化させたことなどが寄与している。

 ペット市場は、昨年4月の緊急事態宣言発出以来、テレワークの推進、外出自粛の要請、学校の一斉休校などで在宅時間が長くなり、ストレス解消の癒し系として飼育人気が高まり、子犬・子猫自体の取引価格も上昇している。こうした好事業環境下、同社は、動物病院と飼い主をつなぐスマートフォンアプリ「ペット手帳」によりネット販売を強化し子会社でペットショップを展開するペッツバリュー(兵庫県西宮市)とも連携、総合ペットソリューション企業の存在感を発揮している。前日3日の全般市場は、菅首相のコロナ・ワクチンの前倒し接種発言を受けてアフター・コロナを先取り、ハイテク株や巣ごもり消費関連株を売る一方、いままでコロナ・ネガティブとして売られてきた空運株や鉄道株、インバウンド関連株などを買い直したが、そのなかでも同社株は、堅調に推移しており、ペットの家族化がニュー・ノーマル(新常態)として定着したことを示唆する展開となった。

■3%弱の高配当利回り買いからまず昨年来高値にキャッチアップ

 株価は、昨年3月の世界同時株安時の昨年来安値351円から売られ過ぎ修正と前期業績の上方修正で500円台へリバウンドし、今期2Q累計業績の上方修正で昨年来高値741円まで買い進まれた。同高値後は、600円台央の値固めを続け、2月通期業績の上方修正では一時700円台にタッチしたものの限定的な反応にとどまった。PERは24倍台と割安感は乏しいが、PBRは0.46倍と割り負け、配当利回りも2.95%となるだけに、配当権利取りから値幅効果も期待され昨年来高値741円から2018年1月高値823円を目指そう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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