アイリスオーヤマ、SBRGと合弁会社 法人向けサービス・ロボット事業展開へ

2021年1月29日 08:48

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AI除菌清掃ロボット「Whiz i アイリスエディション」(左)と配膳・運搬ロボット「Servi アイリスエディション」。(画像:アイリスオーヤマ発表資料より)

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 アイリスオーヤマは27日、ソフトバンクロボティクスグループ(SBRG)と合弁会社「アイリスロボティクス株式会社」を設立すると発表。アイリスオーヤマが持つ新商品開発力、広範囲な販売ネットワークや業界知見と、SBRGのAIロボットOS分野の技術力を活かし、法人向けサービス・ロボット分野での市場創造を目指す。

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 目指す方向性は大きく3つ。ウィズコロナでの非接触化の推進。コロナ拡大・長期化で一層求められる企業のコスト削減、コスト削減に向けた単純作業、定型業務のロボ化・DX推進。そしてアフターコロナを見据えた労働問題の解消で、労働力不足解消とロボットオペレーター等による雇用機会の創造を目指す。社会が抱える課題にスピード感を持って取り組んでいくという。

 合弁会社の社長には、アイリスオーヤマ(出資比率51%)の大山晃弘社長が就く。日本での事業展開後はグローバル化を予定しており、2025年までに累計1,000億円の事業規模を目指す。

■アイリスロボティクスの事業概要

 法人向けサービス・ロボットの提供・販売として、AI除菌清掃ロボット「Whiz i アイリスエディション」と配膳・運搬ロボット「Servi アイリスエディション」を予定。いずれもSBRGの子会社であるソフトバンクロボティクスの製品をベースに、新会社で付加価値を加えて提供する。

 Whiz iは、AIが清掃ルートを自動で定め自律走行で清掃を行う。浮遊菌や床面菌の除菌機能付き。アイリスエディションでは、業界課題に沿ったオプション開発が可能。スピーカーやカメラを用いた販促やマーケティング等の機能活用も予定している。

 Serviは、画面タップの操作で配膳先を設定すると、人や障害物をよけながら自動で配膳を行う。アイリスエディションでは、音声案内や決済連携、画像認識などの機能追加を予定している。

 ほか、提供時の業務設計コンサルティング・定着化支援や、ロボットオペレーター派遣などの業務変革ソリューションの提案と、各業界に応じた新製品の開発・提供を行っていく。

■事業の多角化を続けるアイリスオーヤマ

 アイリスオーヤマは、プラスチック製品を扱う町工場が発祥(1958年創業)。ガーデン用品や収納用品などへ徐々に事業を拡大。シュレッダーなどの事務用品や、LED照明などを経て、2012年に家電事業に本格参入した。最近では米などの食品やマスクなど日用品も手掛ける。

 家電事業参入当時は、国内メーカーが韓国や台湾メーカーに押され、事業売却や大量の人員削減を行っていた時期。技術者の雇用・活用の場創出と、国内家電の再興を目指して家電事業に参入した。当時本社は宮城県にあったが、人材起点で考え、技術者の多くが基盤としていた大阪に事業拠点を設けたという。

 新会社の設立は2月1日。時流を捉えたアイリスオーヤマの新たな取り組みが始まる。(記事:三部朗・記事一覧を見る

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