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BIGLOBEが「2020年に関する意識調査」。「節約志向」、「どちらかといえば」があわせて80.3%[写真拡大]
新型コロナの自粛ムードも長期化しており、これが消費活動に与える影響も多大なものがある。大打撃を受けた飲食店や観光業も僅かではあるが回復の兆しを見せていたものの、第三波の到来で再び大きく冷え込みそうだ。コロナ禍が長期化するにつれ消費者意識も節約ムードで常態化しはじめており、消費を必要以上に冷え込ませる要因にもなっているようだ。
BIGLOBEが全国の20~60代の男女1000人を対象にして11月下旬に行った「2020年に関する意識調査」の集計結果を17日に公表している。これによれば、「2020年のお金の使い方」について尋ねた結果では、「節約志向」が30.7%、「どちらかといえば節約志向」49.6%で、両者を合わせると80.3%が「節約志向」という結果になった。外出自粛や、先行きの不透明さから、節約を意識した人が増えているようだ。
世代別には、60代の「節約志向」24.0%、「どちらかといえば」64.0%で合計88%が突出して多くなっている。高齢者ほど外出を控える傾向が影響しているのかも知れない。
前年と比べた出費の増減について尋ねた結果では、「外食費」が減ったと回答した者の割合が50.4%となっており、やはり飲食店へ行く機会は大きく減っているようだ。また、「娯楽費」も44.6%、「洋服・ファッション購入費」が36.5%、「交通費」35.7%が「減った」と回答しており、外出に関連する支出が大きく減少している。
逆に、増加したものについては、「食費(内食)」が34.1%と最多となっており、次いで「水道光熱費」の28.0%となった。外出、外食を控えて自炊をする機会が多くなった傾向を表している。
「洋服・ファッション」では女性で「減った」が44.6%と半数近くに達し、同様に「美容・利用費用」でも女性で「減ったが」39.2%と4割近くに達しており、外出自粛と感染予防の両方から服飾・美容関連の支出が抑えられているようだ。
「キャッシュレス決済の頻度に変化があったか」と質問した結果では、「増えた」24.2%と「やや増えた」29.9%の合計は5割を超えている。一方で、「変わらない・キャッシュレス決済をしていない」との回答も4割を超えているが「決済頻度が減った」という者はごく僅かで、利用頻度は増えており、接触回避のためにEC購入などの増加が推測できる。
全体的に節約ムードであるが消費の種類によって格差があるようだ。(編集担当:久保田雄城)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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