欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米金融当局者のハト派姿勢を材料視

2021年1月12日 17:25

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記事提供元:フィスコ


*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米金融当局者のハト派姿勢を材料視
12日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想したい。米バイデン政権の政策期待から、長期金利の上昇を背景としたドル買い地合いが続く見通し。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)当局者のハト派姿勢で、ドル買いは抑制されそうだ。

米ジョージア州の上院議員選で民主党が上下両院で多数派を形成する「ブルーウェーブ」が確定し、バイデン政権の大型投資による刺激策に期待が高まっている。それを受けた株価と長期金利の上昇がドルの押し上げ要因となり、前日の取引ではユーロ・ドルは1.21ドル台に下落、ドル・円は104円台に浮上した。本日アジア市場でも序盤はそうした流れが受け継がれ、欧州やオセアニアの通貨は対ドルで値を下げた。その後も米10年債利回りは高水準を維持するものの、一段の上昇は一服しドル買いを抑えた。

この後の海外市場でも、米長期金利の上昇を受けたドル買いが見込まれるが、当局者発言を反映する見通し。アトランタ連銀のボスティック総裁は11日、新型コロナウイルスの打撃を受けた経済の回復は想定よりも早いと指摘。2023年まで実質ゼロ金利を維持するFRBの方針は前倒しされるとの見方を示した。ただ、ドル・円は104円台で利益確定売りが強まっており、目先の上昇ペースは緩やかとみられる。今晩はハト派のブレイナードFRB理事の慎重姿勢で、長期金利の上昇やドル高が抑制される可能性があろう。

【今日の欧米市場の予定】
・23:35 ブレイナード米FRB理事講演
・24:00 米・11月JOLT求人件数(予想:650.0万件、10月:665.2万件)
・01:00 米ボストン、ダラス、ミネアポリス各連銀総裁講演(人種問題と経済)
・03:00 米財務省・10年債入札
・03:00 ジョージ米カンザスシティー連銀総裁討論会参加(経済見通し)
・04:00 ローゼングレン米ボストン連銀総裁講演(経済見通し)《FA》

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