ポール・スミス 2021年春夏メンズコレクション - 夢のような日々、色褪せた記憶を辿って

2021年1月8日 08:56

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記事提供元:ファッションプレス

 ポール・スミス(Paul Smith)は、2021年春夏メンズコレクションを発表した。

■夢のような記憶の回想

 回想するのは、かつて過ごした夢のような休日。ポール・スミスの妻、ポーリーンと共有するフォトアルバムを眺めながら、過去の華やかな記憶に思いを馳せる。インスピレーション源となるのは、アルバムに収められた、色褪せた写真の数々や記憶の中にある70年代のスタイルだ。

■セットアップもリラクシングに

 開放感に溢れた休日にふさわしく、全体的にカジュアルな雰囲気が漂っている。身にまとった時に程良く空気を含むようなシルエットのブルゾンやシャツジャケット、ワイドパンツなど、肩の力の抜けた緩やかなピースが揃う。また、端正なテーラリングによって生み出されるセットアップも今季はリラックスした表情だ。シアサッカー、オーガニックコットン、100%リネンなど、夏らしい素材を採用した爽やかなジャケット、パンツが揃っている。

 鮮やかな花柄シャツに合わせたライトブルーのジャケットとパンツは、淡い色と風合い豊かな質感が相まって、コンフォートな印象に。ゆとりを持たせたシルエットのセンタープレスパンツや、幾何学模様のバケットハット、ウェアと色を揃えたサンダルが、リラクシングなムードを描き出す。

■レトロなトーンのローズプリント

 アクティブなアノラックパーカやオープンカラーシャツ、ショーツには、ダイナミックなローズのプリントをオン。ブルー、レッド、イエロー、オレンジなど、ブライトなカラーのローズが温かみのあるトーンで表現され、レトロな雰囲気を演出する。ひざ上丈のローズ柄ショーとパンツにはライトインディゴのコンパクトなデニムジャケットをスタイリングすることで、身軽で飄々とした佇まいを演出する。

■多彩な柄のバリエーション

 ローズの他にも、多彩なバリエーションの賑やかな柄が登場。アイコニックなマルチストライプは、カットソーやショートパンツに落とし込まれ、リゾートの風景に馴染む仕上がりに。

 ピンクやブルー、オレンジといった色彩によってプレイフルに表現された小花模様は、カットソーやシャツ、ショートパンツにプリントされ、コーディネートに楽しげなアクセントを効かせる。フューシャピンクのハーフジップトップスに重ねた開襟シャツには、抽象的なペイントのグラフィックをプリント。輪郭の曖昧なグラフィックは、過去の記憶を思い起こす時のふんわりとしたノスタルジーを連想させるかのようだ。

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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