5日の米国市場ダイジェスト:NYダウ167ドル高、原油高が支援材料に

2021年1月6日 08:10

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記事提供元:フィスコ


*08:10JST 5日の米国市場ダイジェスト:NYダウ167ドル高、原油高が支援材料に
■NY株式:NYダウ167ドル高、原油高が支援材料に

米国株式相場は反発。ダウ平均は167.71ドル高の30391.60ドル、ナスダックは120.51ポイント高の12818.96ポイントで取引を終了した。ジョージア州上院選決選投票を警戒し寄り付き後下落した。12月ISM製造業景況指数が2018年8月来の高水準を記録したため景気見通しの改善で上昇に転じ、その後もOPECプラスによる供給抑制合意を受けた原油価格の上昇がエネルギー関連株を支援し堅調に推移した。セクター別ではエネルギー、素材が上昇した一方で、食・生活必需品小売は下落。

石油大手のエクソンモービル(XOM)、シェブロン(CVX)は原油高を好感し軒並み上昇。オンライン小売のアマゾン(AMZN)は、需要急増への対応で輸送能力拡充に向け航空機11機購入したとの報道が好感され上昇した。半導体のマイクロン(MU)はシティの投資判断引き上げが好感され上昇。電子署名のドキュサイン(DOCU)はアナリストによる目標株価引き上げで上昇した。一方、ソーラーパネルメーカーのファーストソーラー(FSLR)はゴールドマンサックスの投資判断引き下げが嫌気され下落。

ニューヨーク証券取引所(NYSE)は、中国の大手国有通信会社、チャイナモバイル(中国移動)とチャイナテレコム(中国電信)、チャイナユニコム(中国聯通)て、上場廃止措置を進める意向はないと発表。昨年12月31日、中国人民解放軍との関係があると認定された企業への投資を制限する米大統領令に対応した3社上場廃止から方針を転換した。

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■NY為替:さらなる金融緩和への思惑でドル弱含み

5日のニューヨーク外為市場でドル・円は、102円95銭まで上昇後、102円61銭まで下落し、102円74銭で引けた。米供給管理協会(ISM)が発表した12月ISM製造業景況指数が低下予想に反して上昇し、2018年8月以来の高水準を記録したことを好感し、ドル買いが優勢となった。しかし、メスター・クリーブランド連銀総裁などのハト派発言も手伝いドル売りが再燃。

ユーロ・ドルは1.2254ドルまで下落後、1.2306ドルまで上昇し、1.2293ドルで引けた。ユーロ・円は126円05銭まで下落後、126円31銭まで反発した。ポンド・ドルは1.3559ドルまで下落後、1.3642ドルまで上昇。英国は新型コロナウイルス変異種感染拡大抑制を目的の全土ロックダウンによる景気の悪化への対処として、政府は新たな企業支援策を発表したため、見通し改善でポンドの買戻しが優勢となった。ドル・スイスは0.8809フランまで上昇後、0.8776フランまで下落した。


■NY原油:大幅反発で49.93ドル、需給改善期待で一時50ドル台に上昇

NY原油先物2月限は大幅反発(NYMEX原油2月限終値:49.93 ↑2.31)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は、前営業日比+2.31ドルの1バレル=49.93ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは47.24ドル−50.20ドル。石油輸出国機構(OPEC)加盟国、非加盟国は供給抑制で合意したことから、需給改善への期待が広がり、一時50ドル台まで上昇した。サウジアラビアは他国を補う形で大幅減産する方針を示した。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 30.26ドル +0.23ドル(+0.77%)
モルガン・スタンレー(MS) 69.49ドル +1.16ドル(+1.70%)
ゴールドマン・サックス(GS)270.93ドル +5.93ドル(+2.24%)
インテル(INTC) 50.61ドル +0.94ドル(+1.89%)
アップル(AAPL) 131.01ドル +1.60ドル(+1.24%)
アルファベット(GOOG) 1740.92ドル +12.68ドル(+0.73%)
フェイスブック(FB) 270.97ドル +2.03ドル(+0.75%)
キャタピラー(CAT) 183.64ドル +1.49ドル(+0.82%)
アルコア(AA) 23.67ドル +0.42ドル(+1.81%)
ウォルマート(WMT) 145.75ドル -0.78ドル(-0.53%)《ST》

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