米国株見通し:上げ渋りか、年末年始を控え調整も

2020年12月29日 15:01

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記事提供元:フィスコ


*15:01JST 米国株見通し:上げ渋りか、年末年始を控え調整も
(14時50分現在)
S&P500先物      3,744.62(+17.12)
ナスダック100先物  12,877.00(+44.25)


グローベックス米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は堅調、NYダウ先物は180ドル高。欧州株高の波及も見込まれ、今晩の米株式市場は買い先行となりそうだ。


28日の取引で主要3指数はいずれも過去最高値を更新。続伸のダウは204ドル高の30403ドルで取引を終えた。英国と欧州連合(EU)との通商合意で投資家心理は改善。また、トランプ大統領の署名で追加経済対策法案が成立したのを受けリスク選好ムードが広がり、ハイテク株を中心に買いが強まった。バイデン次期政権は新型コロナウイルスのワクチンの供給を加速させるとの方針が伝わり、割安感の生じた銘柄なども幅広く買われた。


本日は買い継続か。今晩も材料は乏しいものの、英国とEUの通商合意による投資家心理の改善で、買いが入りやすい。ただ、年末年始の休暇でコロナ感染は一段の拡大が警戒されている。また、ファイザーなどが開発したワクチンについて、変異種への有効性に不安は払しょくされておらず、一段の買いは想定しにくい。一方、ダウなど主要指数は最高値圏で推移しており年末年始の休暇を前に調整の売りも見込まれ、指数を下押しする可能性もあろう。《TY》

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