英語のライティング力を確実に向上させる4つのステップ

2020年12月24日 09:11

印刷

 英語のライティング力を向上させるのに有効な4つのステップがある。自問自答、リサーチ、練習、フィードバックの4つのステップを詳しく見ていこう。なお、ここでの対象は、文法や語彙などの基礎は身につけており、現段階でも簡単な英作文は書くことができ、さらなるレベルアップを目指している人とする。

【こちらも】英語を楽しく学ぶのに最適なイギリスの子供番組3選

■自問自答

 ライティング力の向上を目指す際にまず知っておかなければならないのが、優れたライティングとは何かということである。そのためにはまず、何を書きたいのかを自分に深く問いかけることが大切だ。現状では何が足りないのか、何を改善するべきなのかといったことを念頭に置きながら、どんなターゲットに英語で何を届けたいかを考えなければならない。

 英語のライティングと言ってもそのスタイルは無数にあり、目的によって適したスタイルを選ばなければならないのは言うまでもないだろう。ブログの文章なのか、ビジネスメールなのか、またはSNSへの投稿なのかによって、選ぶべきスタイルはおのずと違ってくるものだ。だから、まず自分が何を書きたいのか、誰に読んでもらいたいのかを自問し、明確にしておく必要がある。

■リサーチ

 ライティングの目的が決まったら、次はその目的に適う英語を書くためのリサーチだ。リサーチ対象はネットの記事でも書籍でも何でもかまわないが、英語の文章が上手くなりたいのであれば、英語教師ではなく専門のライターに材料を求めるべきことを覚えておこう。

 なぜなら、英語教師は英語を教えることにかけてはプロであっても、文章を書くプロではないからだ。良い書き手になりたいなら、良い書き手から学ぶのが道理である。

 たとえば英語でブログを書きたいのなら、英語圏での人気ブロガーの文章を参考にすると良い。その際、どんな文体や構成で多くの読者を獲得しているのか、秘密を探るつもりで読もう。知りたいこと、学びたいことを具体的にイメージしてから読む方が、そうでない場合より自分の目的に適うヒントが得られる。そうやって手本にしたい文章が見つかったら、自分のライティングにどう生かせるかを考えながら詳しく分析する。

■練習

 次のステップはひたすら練習である。膨大なリサーチと詳細な分析から目指すべきライティングがわかったとしても、練習なしでは自分の身にならない。ありきたりなアドバイスに思えるかもしれないが、他に方法はないのである。

 ただ、少なくともこのステップまでに、自分が誰に何を書きたいのかが明らかになり、手本となる文章のどこに魅力を感じるのか文体や構成等を詳しく分析しているわけだ。となると、あとは自分でそれを試すだけである。手本に近づけられるように実際に試行錯誤して書いているうちに、確実にライティング力は付いていく。

■フィードバック

 最後のステップでは、書いた文章を人に読んでもらい、良いところや改善すべき点などのフィードバックをもらう。なお、フィードバックを頼むのは英語が読める人なら誰でも良いわけではない。ビジネスメールのフィードバックなら、英語でのビジネスメールの書き方をよく理解している人に頼まなければならないのは明らかだろう。

 お金を出して専門の添削サービスなどを利用しなければいけない場合もあるが、ライティング力は一朝一夕に向上するものではないのだから、必要なところにはそれなりにリソースを投じるべきである。(記事:ムロタニハヤト・記事一覧を見る

関連記事