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2022年度卒業予定者の採用スケジュールに関する調査結果が発表され、約4社に1社にあたる企業が、2021年度卒業予定者の採用スケジュールと比べて「早まる」と回答した。昨今、採用の早期化が進んでいたが、コロナ禍を経てその流れが加速したことがうかがえる結果となった。
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リンクフォース(東京都豊島区)は22日、新型コロナウイルス感染拡大下における、新卒採用の実態に関する調査結果を発表した。調査は11月19日から12月10日にかけて、メーカーやサービス、小売り、ソフトウェア等、新卒採用実施企業111社に対してアンケート形式で行われた。
22年度卒業予定者の採用活動開始の時期に関しては、21年度卒業予定者の採用スケジュールと比較して「早まる」と回答した企業が、約4分の1にあたる27%となった。採用活動開始時期が早まった原因としては、「感染拡大の影響により先行きが不透明なことへの不安」や「競合他社や学生の動きへの対応」といったことが想定される。
また、説明会を2月以前に開始する企業は42%(21卒は36%、20卒は28.2%)、面接や筆記試験といった選考を2月以前に開始する企業は28%(21卒は28.4%、20卒は18%)となり、説明会、選考ともに、2月以前に開始する企業が増加の傾向にある。
内定出しの予定時期については、2月以前と答えた企業が14%(21卒は14%、20卒は6%)となった。採用活動開始時期の結果も併せると、コロナ禍を経て新卒採用の早期化の流れは加速していると言える。
採用担当者の悩みとしては、「就活生の動きがわからない」(48%)、「競合他社の動きがわからない」(40%)などが上位となった。その他にも「22卒の採用計画が定まらない」(32%)、「WEB説明会や面接をするのが不安」(20%)など、コロナ禍による採用市場の変化への対応に苦慮している様子も見受けられる。21卒に引き続いて22卒の採用活動も、どのようにコロナ禍に対応していくかが課題となりそうだ。
コロナ禍においては、今まで行われていた対面形式での説明会や面接の方法は難しくなり、学生や採用市場の動きも大きく変化した。第3波と言われる今回の感染の波は、まだまだ収まりそうにない。感染拡大による生活様式の変化に合わせて、採用や働き方も変化せざるを得ない時が来ている。(記事:笠井ゆかり・記事一覧を見る)
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