英ポンド週間見通し:下げ渋りか、ワクチン接種拡大の影響も

2020年12月19日 14:15

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記事提供元:フィスコ


*14:15JST 英ポンド週間見通し:下げ渋りか、ワクチン接種拡大の影響も
■堅調推移、良好な企業景況感を意識したポンド買いも

今週のポンド・円は堅調推移。欧州連合(EU)と通商協定で合意できないまま、英国はEU離脱の移行期間を終える可能性が高まっており、週前半はポンド売り・円買いの取引がやや目立った。ただ、英国の企業景況感は良好であること、EU離脱後に経済情勢が急速に悪化するとの見方は少ないことから、リスク回避的なポンド売り・米ドル買いは縮小し、この影響でポンド・円は一時140円台半ば近辺まで上昇する場面があった。取引レンジ:138円27銭−140円45銭。

■下げ渋りか、ワクチン接種拡大の影響も

来週のポンド・円は下げ渋りか。引き続き英国と欧州連合(EU)の通商協議が注目され、ポンドは買いづらい展開となりそうだ。一方、新型コロナウイルスのワクチン接種が開始され、ポンドは売りづらい面もある。また、英中央銀行は現行の金融政策を当面維持するとみられており、リスク回避的なポンド売りがただちに拡大する可能性は低いとみられる。

○発表予定の英主要経済指標・注目イベント
・22日:7-9月期国内総生産改定値(速報値:前年比-9.6%)

予想レンジ:138円00銭−141円00銭《FA》

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