米国株見通し:買い先行か、追加対策やワクチン接種を好感

2020年12月14日 15:28

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記事提供元:フィスコ


*15:28JST 米国株見通し:買い先行か、追加対策やワクチン接種を好感
(15時20分現在)
S&P500先物      3,669.12(+15.62)
ナスダック100先物  12,397.12(+28.87)


グローベックス米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は堅調、NYダウ先物は70ドル高。NY原油先物(WTI)は上昇基調を維持し、今晩の米株式市場は買い先行となりそうだ。


11日の取引で主要3指数はまちまち。S&Pとナスダックは弱含んだが、ダウは3日ぶりに反発し47ドル高の30046ドルで取引を終えた。新型コロナウイルスのワクチン接種が開始される見通しとなったことで、買いが強まる場面もあった。半面、感染による死者が過去最多を更新するなか、大都市での制限強化により経済への打撃を懸念した売りが優勢に。一方、追加経済対策の与野党協議に関しては進展がみられず、景気敏感株を中心に売られ、指数を押し下げた。


本日は堅調地合いに振れやすい見通し。9000億ドル規模の追加経済対策は14日にも法案が公表される方向で、与野党協議の進展や早期実施への思惑から買いが先行しそうだ。また、米ファイザーと独ビオンテックが共同開発したワクチンの接種が、本日から医療関係者などを対象に始まる。今後のワクチン普及で経済活動の正常化に向けた期待感が高まれば、買いを後押ししよう。一方、明日からの連邦公開市場委員会(FOMC)を前に、積極的な買いを手控える可能性もあろう。《TY》

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