日経平均は112円安でスタート、ソフトバンクGやファーストリテなどが下落

2020年12月4日 09:34

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記事提供元:フィスコ


[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;26697.26;-112.11TOPIX;1770.70;-4.55

[寄り付き概況]

 4日の日経平均は112.11円安の26697.26円と4日ぶり反落して取引を開始した。前日3日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は85.73ドル高の29969.52ドル、ナスダックは27.82ポイント高の12377.18ポイントで取引を終了した。週次新規失業保険申請件数が前回から予想以上に減少したことを好感し寄り付き後上昇した。民主党のペロシ下院議長と共和党のマコーネル上院院内総務が追加経済対策を巡り交渉を再開したとの報道を好感した買いも強まり、上げ幅を拡大。ナスダック総合指数は史上最高値を更新した。引けにかけて、製薬会社のファイザー(PFE)がワクチンの調達に関する問題で年内の供給目標を引き下げたとの報道が嫌気され上げ幅を縮小した。

 米国株式相場を受けた今日の東京株式市場は寄り付き段階では売りが先行した。新型コロナ感染拡大に伴い、吉村大阪府知事が不要不急の外出を控えるよう府民に協力を求めたことなどを受け、経済活動低迷の長期化が懸念されたことに加え、米国市場の取引終了前に米ファイザーなどが開発中の新型コロナワクチンが計画した規模では供給できないと伝わり、ワクチン実用化、普及への楽観的な見方がやや後退し、買い手控え要因となった。また、外為市場で1ドル=103円80銭台と昨日15時頃に比べ60銭ほど円高・ドル安に振れていることも株価の重しとなった。一方、新型コロナ感染拡大による経済への悪影響が広がるようだと財政政策や金融政策への期待が高まるとの見方も強かったが、寄り付き段階では売りが優勢だった。

 セクター別では、空運業、電気機器、石油石炭製品、不動産業、銀行業などが値下がり率上位、その他製品、鉄鋼、保険業、輸送用機器、陸運業などが値上がり率上位に並んでいる。東証1部の売買代金上位では、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、SUMCO<3436>、日本電産<6594>、ダイキン<6367>、三菱UFJ<8306>、ソフトバンク<9434>、エムスリー<2413>、楽天<4755>、HOYA<7741>、三井不<8801>などが下落。他方、任天堂<7974>、ソニー<6758>、リクルートHD<6098>、デンソー<6902>、ホンダ<7267>、武田薬<4502>、コマツ<6301>、アサヒ<2502>、JR西<9021>、東京海上<8766>、日本製鉄<5401>などが上昇している。《FA》

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