概況からBRICsを知ろう ロシア株式市場は4日続伸、連日の上昇で足元では高値警戒感が強まり

2020年11月30日 09:23

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記事提供元:フィスコ


*09:23JST 概況からBRICsを知ろう ロシア株式市場は4日続伸、連日の上昇で足元では高値警戒感が強まり
【ブラジル】ボベスパ指数 110575.47 +0.32%
27日のブラジル株式市場は5日続伸。主要指標のボベスパ指数は前日比348.38ポイント高(+0.32%)の110575.47で取引を終了した。110161.1から111603.4まで上昇した。

中盤は高値を追う場面もあったが、その後は上げ幅を縮小させた。米株高が好感され、ブラジル株にも買いが広がった。また、新型コロナウィルス・ワクチンの早期普及期待なども引き続き支援材料となった。一方、指数の上値は重い。連日の上昇で足元では高値警戒感が強まり、やや伸び悩む展開となった。

【ロシア】MICEX指数 3142.68 +0.13%
27日のロシア株式市場は4日続伸。主要指標のMOEX指数は前日比4.06ポイント高(+0.13%)の3142.68で取引を終了した。3112.44から3150.78まで上昇した。

売りが先行した後は下げ幅をじりじりと縮小させ、終盤にプラス圏に浮上した。連日の上昇で足元では高値警戒感が強まり、前半は利益確定売りが広がった。また、原油価格の下落も足かせに。一方、新型コロナウイルス・ワクチンの早期普及期待の高まりも支援材料となった。

【インド】SENSEX指数 44149.72 -0.25%
27日のインドSENSEX指数は小反落。前日比110.02ポイント安(-0.25%)の44149.72、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同18.05ポイント安(-0.14%)の12968.95で取引を終えた。

買いが先行した後は前日の終値近辺で一進一退の展開を示した。この日の取引終了後に7-9月期の国内総生産(GDP)が発表される予定となり、慎重ムードが強まった。また、失業率が高水準を維持していることも消費の伸び鈍化懸念を強めた。

【中国本土】上海総合指数 3408.31 +1.14%
27日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比38.57ポイント高(+1.14%)の3408.31ポイントと続伸した。

中国景気の持ち直しが意識される流れ。朝方公表された10月の全国工業企業利益は28.2%増となり、伸びは9月の10.1%から大幅に拡大した。中国人民銀行(中央銀行)の資金供給も支え。人民銀は27日、リバースレポを通じ1200億人民元を市中に供給した。今週は5日連続で資金供給を実施し、期日到来分とので差し引きでは週間で1300億人民元の供給超となっている。指数は終盤に入り、上げ幅を急速に広げた。《CS》

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