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2020年の景気「悪かった」8割近く、21年は「良くなる」が大幅増 博報堂調査
今年の景気や来年の景気予想についてのアンケート調査結果が発表され、8割近くの人が2020年の景気が「悪かった」と答えたことが分かった。一方、2021年の景気予想については、「良くなる」と答えた人が2割を超え、過去最高の数値を記録した。コロナ禍により、多くの人が絶不調だったと感じている今年の景気だが、その反動で来年の景気が良くなると期待している人が多いことが分かる。
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博報堂生活総合研究所(東京都港区)は18日、翌年の景況感について実施したアンケート調査の結果を発表。2020年の景気について「悪かった」と答えた人は79.3%と、昨年の調査時より46.0ポイント増加して過去最高となった。調査は2015年から毎年秋に実施されている者で、今回は全国の20~69歳の男女3,900人に対して、10月1~7日に実施された。
一方、2021年の景気予想については、「良くなる」と答えた人が22.8%となり、こちらも過去最高数値を記録。昨年の調査において「景気は良くなる」と予想した人は11.7%しかおらず、昨年と比べると2倍近くもの人が「景気は良くなる」と予想する結果となった。
2021年の景気が良くなると答えた理由では、「コロナの収束や反動」とした人が全回答数のおよそ半分(49.0%)を占めた。また、「今が景気の底なので、今後上昇する」とした人が19.3%と2割近くを占めた。今年は新型コロナウイルスの感染拡大により景気が悪かったと考える人が多く、またその反動で来年の景気は良くなるはずだと期待を込める人も多いと考えられる。
さらに、2021年にお金をかけたいものについてのアンケートでは、「旅行」が28.9%で1位となり、次いで「貯金」(26.1%)、「外食」(22.2%)と続いた。2020年にお金をかけたもののアンケートでは、「ふだんの食事」が32.3%と1位となり、2位が「貯金」(18.1%)、3位が「趣味」(17.3%)となった。
「旅行」の項目については「2020年にお金をかけた」という人は8.0%と少なく、2021年にお金をかけたいとする人との差は20.9ポイントと大きくなった。コロナ禍による外出自粛などで旅行を楽しめなかったことから、2021年は旅行や外食にお金をかけたいという意欲が高まっていることがうかがえる。
新型コロナウイルスの1日あたりの国内新規感染者数は過去最高を更新しており、感染者数増加の波は第3波とも言われる。レジャーや旅行を心置きなく楽しめる日が来るまで、もうしばらくは個々で感染防止に努める必要がある。(記事:笠井ゆかり・記事一覧を見る)
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