ジャパンベストレスキューシステム 20年9月期は増収。既存事業の強化と新たな成長基盤の確立に注力

2020年11月9日 17:03

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記事提供元:フィスコ


*17:03JST ジャパンベストレスキューシステム---20年9月期は増収。既存事業の強化と新たな成長基盤の確立に注力
ジャパンベストレスキューシステム<2453>は6日、2020年9月期連結決算を発表した。売上高が前期比0.4%増の120.57億円、営業利益が同16.5%減の13.67億円、経常利益が同8.6%減の17.98億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同39.2%減の9.97億円となった。

駆けつけ事業の売上高は前期比0.5%減の14.89億円、営業利益は同68.5%減の0.50億円となった。自社運営サイトである生活救急車サイトの集客拡大と作業単価の向上が進むものの、他社サイトとタウンページから集客が減少したことに加え、コロナ禍におけるお客様の作業依頼マインドの低下が重なった。

会員事業の売上高は前期比5.4%減の60.59億円、営業利益は同2.2%増の15.44億円となった。採算が悪化していたdリビングのサービスを終了し売上高が減少したが、収益性の高い安心入居サポート・安心修理サポート・学生生活110番を中心に会員数が増加した。

保険事業の売上高は前期比11.4%増の41.86億円、営業利益は同5.5%減の3.38億円となった。主力の家財保険「新すまいRoom保険」の代理店拡大が奏功し、契約件数が増加したことに加え、スマホ修理保険やスポーツクラブ傷害保険など、損害保険商品の販売も開始した。

リペア事業の売上高は前期比28.5%減の2.65億円、営業損失は0.77億円(前期は0.34億円の損失)となった。施工技術を生かした高単価案件の比率が向上し単価の上昇が進むものの、主要な取引である新築物件の引き渡し前のリペア案件が減少した。

ライフテック事業の売上高は前期比269.7%増の0.85億円、営業損失は1.53億円(前期は0.20億円の損失)となった。会員向けの新サービスや既存提携先である不動産賃貸業者等を販路とする新商品の創出を推進するとともに、不動産賃貸入居者向けの電力販売を推進した。

なお、2020年9月期における作業件数はガラス関連サービス4千件、水まわり関連サービス25千件、カギの交換関連サービス32千件及びパソコン関連サービス5千件となった。会員事業における有効会員数は2,399千人、施工パートナー・ネットワークは2,198店となった。

2021年9月期通期の業績予想については、売上高が前期比20.3%増の145.00億円、営業利益が同20.6%増の16.50億円、経常利益が同5.5%減の17.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同10.3%増の11.00億円を見込んでいる。《ST》

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