新型コロナに対するマスクの防御効果と使用法は? 東大が検証結果を発表

2020年10月23日 18:33

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バイオセーフ―ティーレベル(BSL)3施設内に設置されたウイルス噴霧チャンバー(画像: 東京大学の発表資料より)

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 新型コロナウイルス(COVID-19)感染症は世界的に流行しており、未だ終息の兆しが見られない状況となっている。COVID-19は飛沫を媒介として感染拡大することが知られており、様々な場所においてマスク着用による感染防止が求められている。その中でCOVID-19に対するマスクの防御効果と適切な使用法を理解することは特に重要となる。東京大学の研究グループは、それらの問題に対する研究成果を22日に発表した。

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 マスク着用による感染防止の効果については、ラテックスビーズなどの試験粒子を用いた評価が主に行われてきた。その一方で、感染性を持ったウイルス飛沫に対する防御効果については、詳細に分かっていなかった。これは、実際に感染性を持つウイルス飛沫を用いた実験が危険を伴うため、行われてこなかったことが原因である。

 そこで研究グループは、病原性の高いウイルスを扱うことのできる特殊な施設内にチャンバーを設置して実験を行った。チャンバーの中にはマスクを装着したマネキンを設置し、ウイルスをヒトの咳と同じ速度で放出できるようにした。

 その結果、布マスクを着用することによってウイルスの吸い込み量が20から40%低減されることが判明。また、N95マスクの場合はウイルス吸い込み量が80%以上低減される。ただしN95マスクの場合は、顔とマスクとの間をふさいで密着させなければ効果が低減されることも実験で示されている。さらに、隙間を完全にふさいでも一定量のウイルスはマスクを透過することも確認されている。

 その一方で、マスク着用によってウイルスを吐き出す量は大きく低下することも明らかになっている。つまり、マスクは他人からのウイルス吸い込みよりも、自身のウイルス排出を抑制する効果が高いということが示唆された。その場合であっても、ウイルスのマスク透過を完全には防ぐことはできておらず、マスクの防御効果に対しては過度の信頼は禁物であるとの結論が下されている。

 本研究の成果は21日付の「mSphere」誌オンライン版にて掲載されている。

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