ギークスはモミ合い煮詰まり感、21年3月期

2020年10月19日 08:58

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 ギークス<7060>(東1)はITフリーランス人材紹介・育成やゲーム受託開発などを展開している。21年3月期は新型コロナウイルスの影響も考慮して保守的に減益予想としているが、第2四半期累計の利益予想を上方修正している。通期利益予想にも上振れ余地がありそうだ。株価は戻り一服となってモミ合う形だが、煮詰まり感を強めてきた。上放れを期待したい。

■ITフリーランス人材紹介・育成やゲーム受託開発などを展開

 ITフリーランス人材紹介のIT人材事業、IT留学提供のIT人材育成事業、ゲーム受託開発・運営のゲーム事業、遊戯機向け映像・動画制作の動画事業、ゴルフ専門情報サイト「Gridge」運営のインターネット事業を展開している。なお21年3月期から動画事業とインターネット事業を統合してx-Tech事業とした。

■21年3月期減益予想だが上振れ余地

 21年3月期連結業績予想は、売上高が20年3月期比18.5%増の42億円、営業利益が12.3%減の6億円、経常利益が14.1%減の5億80百万円、純利益が13.0%減の3億40百万円としている。

 IT人材事業は新型コロナウイルスの影響を考慮して保守的に9.8%増収、IT人材育成事業はフィリピンへの渡航が困難なため64.1%減収、ゲーム事業は新規タイトルが寄与して33.0%増収、x-Tech事業はDX支援で35.5%増収の計画である。利益面ではIT人材育成事業の損益悪化や全社共通費の増加で減益予想としている。

 第1四半期は、売上高が前年同期比42.4%減の6億99百万円で、営業利益が54.5%減の1億24百万円だった。ゲーム事業における前年の新規タイトルリリースの反動も影響して減収減益だったが、計画に対しては概ね順調だった。

 そして第2四半期累計の利益予想を上方修正した。適切なコストコントロール効果によって、第1四半期の費用を抑制できたとしている。通期利益予想にも上振れ余地がありそうだ。

■株価はモミ合い煮詰まり感

 株価は戻り一服となってモミ合う形だが、煮詰まり感を強めてきた。上放れを期待したい。10月16日の終値は1240円、時価総額は約130億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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