「eMAXIS Slim」シリーズが3カ月で1000億円集める 信託報酬引き下げが奏功

2020年9月7日 11:43

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 モーニングスターの報道によると、三菱UFJ国際投信のインデックスファンド「eMAXIS Slim」シリーズの純資産総額が、9月2日に5,000億円を突破したという。6月4日に4,000億円を突破したばかりであり、約3カ月で1,000億円を集めたことになる。

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 同シリーズは国内外の資産13本で構成されており、1本あたりに平均すると380億円の資金を集めたことになる。最も純資産総額が大きいのは「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」で、1,500億円を超えている。インデックスファンドは国内に491本あるが、純資産総額が300億円を超えているものはわずか40本だ。同シリーズがいかに人気かわかる。

 同シリーズは低い信託報酬で運用される点に特徴がある。近年、低コスト投資信託を求めるニーズが高まっており、受け皿になったようだ。

■つみたてNISAには9本が採用 信託報酬の引き下げ競争が加熱

 同シリーズの投資信託は、信託報酬が一定以下の銘柄に限定された「つみたてNISA」に9本採用されている。

 つみたてNISAはコロナショック以降、口座数が増加傾向にある。2020年の1~3月で30万口座増加し、制度スタートから2年間の平均開設ペースを約3割上回っている。2020年の買付金額は同期間で757億円となり、ひと月に250億円の資金流入がある計算だ。つみたてNISAからの資金流入は無視できない。

 つみたてNISAの資金流入を獲得するため、各投資信託は信託報酬の引き下げ競争を展開し、投資家にアピールしている。シリーズ最大の「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」は、より低い信託報酬を設定する投資信託に合わせ、信託報酬をスタート時の0.16%から0.0968%まで引き下げた。

 コストに対する強いこだわりが、同シリーズへの評価につながっているといえそうだ。

■つみたてNISAの最低コストは「野村スリーゼロ先進国株式投信」

 実はつみたてNISA採用銘柄で、最低の信託報酬となっているのは同シリーズではない。野村アセットの「野村スリーゼロ先進国株式投信」だ。2030年末までは信託報酬がかからない、3月に設定されたばかりの投資信託だ。

 信託報酬が無料であるにも関わらず、純資産総額はわずか1億円程度にとどまる。野村證券でしか買うことができないため、投資家の需要を上手く取り込めていないようだ。(記事:ファイナンシャルプランナー・若山卓也・記事一覧を見る

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