21日の中国本土市場概況:上海総合0.2%高で続伸、創業板指数は2.0%上昇

2020年8月24日 17:16

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記事提供元:フィスコ


*17:16JST 21日の中国本土市場概況:上海総合0.2%高で続伸、創業板指数は2.0%上昇
週明け24日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比4.96ポイント(0.15%)高の3385.64ポイントと続伸した(上海A株指数は0.14%高の3548.47ポイント)。(亜州リサーチ編集部)


中国経済の回復期待が強まる流れ。国営ラジオは23日、李克強首相が今年の経済成長率について、「新型コロナ禍のなかにあっても、プラス成長する可能性がある」との認識を示したと伝えた。中国の四半期GDP成長率は、1~3月にマイナス6.8%と予想以上に悪化したものの、4~6月にプラス3.2%と予想以上に持ち直している。

ただ、主力銘柄の上値は重い。深セン「創業板」には本日18銘柄が上場し、規制緩和で値幅制限も拡大される。投資家の関心が新興銘柄に移ったとの見方もあった。創業板指数は2.0%高と急伸している。

業種別では、ITハイテク関連の上げが目立つ。電子部品メーカー大手の環旭電子(601231/SH)がストップ高、情報技術サービスの上海宝信軟件(600845/SH)が5.2%高、金融機関向けソフト開発会社の恒生電子(600570/SH)が2.3%高、LED基盤・チップ中国最大手の三安光電(600703/SH)が1.7%高で引けた。

消費関連株も物色される。なかでも、大手小売グループの重慶百貨(600729/SH)がストップ高した。同社の中間決算は11.6%増益。店舗販売は縮小を強いられたものの、オンライン販売の拡大が業績を押し上げた。自動車株、素材株、不動産株、医薬品株の一角なども買われている。

半面、保険株は安い。中国人寿保険(601628/SH)が2.4%下落した。銀行株、証券株、発電株、空運株も売られている。

一方、外貨建てB株相場は値上がり。上海B株指数が7.84ポイント(3.21%)高の252.09ポイント、深センB株指数が10.08ポイント(1.07%)高の951.67ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)《FA》

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