概況からBRICsを知ろう ロシア株式市場は4日ぶりに反発、新型コロナウイルスのワクチンを正式に承認

2020年8月12日 09:57

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記事提供元:フィスコ


*09:57JST 概況からBRICsを知ろう ロシア株式市場は4日ぶりに反発、新型コロナウイルスのワクチンを正式に承認
【ブラジル】ボベスパ指数 102174.40 -1.23%
11日のブラジル株式市場は反落。主要指標のボベスパ指数は前日比1270.08ポイント安(-1.23%)の102174.40で取引を終了した。104408.9から102174.3まで下落した。

前日の終値近辺でもみ合った後は終盤に下げ幅を拡大させた。国内における新型コロナウイルス感染に収束のメドが立たないなか、景気の急悪化懸念が高まっている。また、米株安や原油価格の下落も売り圧力を強めた。外部環境では、米中対立の激化懸念が引き続き足かせとなった。

【ロシア】MICEX指数 3005.63 +1.51%
11日のロシア株式市場は4日ぶりに反発。主要指標のMOEX指数は前日比44.85ポイント高(+1.51%)の3005.63で取引を終了した。2959.29から3012.58まで上昇した。

買いが先行した後は上げ幅をじりじりと拡大させた。政府が国内で開発を進めてきた新型コロナウイルスのワクチンを正式に承認したことが好感され、ロシア株への買いが広がった。また、4-6月期の国内総生産(GDP)成長率が予想ほどの落ち込まなかったことも支援材料。4-6月期のGDP成長率はマイナス8.5%となり、前期のプラス1.6%を下回ったが、市場予想のマイナス9.6%を上回った。

【インド】SENSEX指数 38407.01 +0.59%
11日のインドSENSEX指数は続伸。前日比224.93ポイント高(+0.59%)の38407.01、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同52.35ポイント高(+0.46%)の11322.50で取引を終えた。

買いが先行した後はプラス圏で一進一退の展開を示した。欧州市場の上昇を受け、インド株にも買いが広がった。また、インド経済がじわりと回復しているとの見方も支援材料。野村インターナショナルがまとめた野村インド企業活動再開指数(NIBRI)では、9日まで1週間は71.8まで上昇し、前3週の平均70を上回った。このほか、外国人投資家(FII)の買い越しが指数をサポート。FIIはこの日までに4日連続の買い越しとなった。

【中国本土】上海指数総合 3340.29 -1.15%
11日の上海指数総合は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比38.96ポイント安(-1.15%)の3340.29ポイントと反落した。

米中の報復合戦が再び熱を帯びるなか、投資家のリスク回避スタンスが強まる。米財務省は7日、香港の自治を侵害し、表現の自由を制限したとして、林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官ら関係者11人を制裁対象に指定した。中国外交部の報道官は10日、対抗措置として、米上院議員ら11人を対象に制裁を科すと発表している。中国の政策に対する期待が根強く、指数は小高く推移していたものの、終盤に入りマイナスに転じた。《CS》

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