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エスプールはポートフォリオ経営でコロナ禍をうまく分散し売上高、営業利益など最高を更新
■第2四半期連結決算、売上高は19%増加し純利益は39%増
エスプール<2471>(東1)が7月3日発表した2020年11月期・第2四半期の連結決算(19年12月~20年5月、累計)は、領域の異なる事業を複数展開するポートフォリオ経営によりコロナ禍をうまく分散でき、半数の部門が過去最高の売り上げを更新、連結売上高は前年同期比17.6%増の97億5900万円となり、上半期としての最高を大きく更新した。
■障がい者雇用支援の部門売上高は19%増加
新型コロナウイルス流行の影響は、セールスサポートサービスなどの対面型のサービスでは影響があったが、ロジスティクスアウトソーシングサービスは巣ごもり需要によりEC通販が大きく拡大したため好調に推移。採用支援サービスは飲食等のデリバリーやスーパー等の採用増によりほぼ計画通りに推移した。
■利益面でも半数の部門が最高を更新、マスク寄贈や電話業務無償協力も
主力の人材アウトソーシングサービス、障がい者雇用支援サービスはコロナ禍の影響が限定的で、人材アウトソーシングサービスの売上高は同21.3%増加して71億4200万円となり、障がい者雇用支援サービスの売上高は同19.3%増加して15億300万円となった。
こうして、利益面でも半数の部門が過去最高を更新し、連結営業利益は同29.9%増の9億9100万円となり、上半期としての最高を更新した。親会社株主に帰属する四半期純利益は同38.5%増の6億8800万円となった。
コロナ禍の最中には、顧客(派遣先)である介護施設に医療用サージカルマスクを約3万枚寄贈したほか、北海道北見市の新型コロナウイルスに関連した電話業務を同社のコールセンターが無償で協力した。
■下期は新型コロナの収束を待たず長期化を前提に対応、抗ウイルス新事業も
下期は、新型コロナの収束を楽観的に待つのではなく、長期化することを前提とした対応を図る。
人材ソリューション事業では、コールセンター(家電量販店や携帯ショップ向けの派遣など)の主要顧客の深堀り、顧客層の拡大、新型コロナ関連業務の獲得などを進め、人材需要の高い介護・医療人材サービスの強化も図る。
ビジネスソリューション事業では、障がい者雇用支援サービスが緊急事態宣言により障がい者の教育訓練に遅れが発生し、売上計画が若干未達となるが、通期計画への影響はない見込みとした。ロジスティクスアウトソーシングでは新センター開設を見送り、既存センターの収益力向上を優先する。採用支援サービスではアフターコロナを見据えた新サービス(Web面接代行、適性診断など)に注力する。
11月通期の連結業績予想は、現段階では据え置き、売上高は206億3600万円(前期比17.8%の増加)、営業利益は20億円(同24.7%の増加)、親会社株主に帰属する当期純利益は12億88万円(同19.0%の増加)、予想1株利益は16円31銭。
さらに、新事業として、抗ウイルス・抗菌作用のある専用薬品を噴霧することで、人の手が触れる場所のウイルスや細菌を無害化し、接触感染リスクをカットすることができる「抗ウイルスコーティング」事業を開始する。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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