ユニークなマスクや関連商品が続々 新型コロナ感染症対策で

2020年5月27日 08:01

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東京ファンが発売したハンディ扇風機用ホルダー。濡れたタオルで首から下げると、マスクに冷たい風が届く(画像: 東京ファンの発表資料より)

東京ファンが発売したハンディ扇風機用ホルダー。濡れたタオルで首から下げると、マスクに冷たい風が届く(画像: 東京ファンの発表資料より)[写真拡大]

 新型コロナウイルス感染症の流行拡大を防ぐため、国民にもマスク着用や手洗いの励行など感染防止対策が求められるなか、各社が自社の技術を生かしたマスクやユニークな関連商品の販売に乗り出している。一時は極端な品不足となっていたマスクも店頭に数多く並ぶようになり、今後は各企業もアイデアが求められることになりそうだ。

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 「福助足袋(たび)」で知られる衣料メーカーの福助(東京都渋谷区)は、足袋に使われるオリジナルポリエステル生地を使い、足袋製造技術を生かした「足袋職人がつくったマスク」の予約販売を始めた。オリジナルポリエステル生地は乾きやすく綿のような風合いで、顔に触れる裏面には綿を使っている。このため、洗って繰り返し使うことができるという。福助足袋を製造している国内工場で製造する。

 同社は5月、ストッキング生地を使った「ゆったりラクラクのび~るマスク」の予約販売を開始したところ反響が大きく、第2弾として新しいマスクを開発。さらにストッキング素材を使った無縫製マスクも開発中だという。

 「足袋職人がつくったマスク」は無地(税別1枚900円)と福助柄(同1200円)があり、6月2日に同社オンラインストアで購入方法を発表する。

 独自開発の銀めっき繊維を使った商品やサービスを展開するミツフジ(京都府精華町)は26日、銀めっき繊維を使った夏用マスクの販売を始めた。同社は3月に50回洗濯が可能なマスクを販売したところ好評で、「夏用で、もっと多く洗濯ができるマスクがほしい」という声に応えて新商品を開発したという。

 発売された「100回洗える夏マスク」は生地を薄くして夏仕様にしたほか、洗濯可能回数も約100回となった。従来のマスクは防菌防臭効果のある銀繊維シートをマスクの間に挟むため2重構造となっていたが、銀めっき繊維を配合した専用糸を使うことで、1重構造とすることが可能になった。

 マスクは1枚3000円(税別)。色はグレーで、福島県の自社工場で月10万枚を製造する予定。

 また、熱中症対策の製品開発を手掛ける東京ファン(埼玉県川越市)は、マスク着用中の暑さ対策になるハンディ扇風機専用ホルダーを発売した。

 専用ホルダーは、タオルとハンディ扇風機を取り付け、濡れたタオルで扇風機を首からぶら下げることができる。濡れたタオルに風が当たることで冷やされた空気が口元や胸元に届き、マスクをしているときの暑苦しさを和らげることができるほか、熱中症対策にもなるという。

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