【特集】新興市場でも割り負け感のある「金曜日の引けピン」のJQ市場株に注目

2020年5月25日 09:46

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

 今回は、同じ新興市場でも割り負け感のある「金曜日の引けピン」のJQ市場株に注目することとした。JQ株は、もともと内需系のウエートが高く、今回の決算発表でも今期業績を未定とする上場企業が、全体の6割も占めているといわれるなかで、しっかり業績ガイダンスを開示した銘柄も多い。「引けピン」は、東マ銘柄追撃への狼煙とも読み取れる。狙いは、東マ市場のアンジェスと同様に時価総額ランキングの上位にランキングされる銘柄である。割安株、勝ち組銘柄などに週明けのジャンプアップを期待したい。

■低PER株は配当利回りでも市場平均を上回り2正面作戦妙味

 JQ市場の時価総額上位銘柄では、まず今期予想業績も、減益予想だろうと下方修正だろうと開示し、その業績ガイダンスで割り負けている10銘柄である。PER4倍台のシノケングループ<8909>(JQS)から18倍台のテンポスホールディングス<2751>(JQS)までマーク余地があり、その間にナフコ<2790>(JQS)、エイジス<4659>(JQS)、日本電技<1723>(JQS)、エフティグループ<2763>(JQS)、沖縄セルラー電話<9436>(JQS)、夢真ホールディングス<2362>(JQS)、ウエストホールディングス<1407>(JQS)、セゾン情報システムズ<9640>(JQS)が含まれる。

 PBR評価もナフコの0.2倍を筆頭にPBR1倍以下の銘柄が多く、配当利回りも、シノケングループの4.7%をトップに2%~3%と市場平均を上回る銘柄がほとんどで、キャピタルゲインとインカムゲインの2正面作戦も可能となる。

■年初来高値更新の勝ち組株は「非常事態宣言」全面解除で再発進

 東マ市場のアンジェスにならって、この3月~5月の波乱相場下でも年初来高値を更新してきた勝ち組銘柄もターゲットからは外せない。時価総額7392億円とJQ市場トップの日本マクドナルドホールディングス<2702>(JQS)は、前週末22日の売買代金が108億円とアンジェスには水を開けられたが、時価総額は、東マ市場第1位のメリカリ<4385>(東マ)の4555億円や第3位のアンジェスの2189億円を大きく上回る。今2020年12月期業績も連続増益が予想され、月次売上高も、新型コロナウイルス感染症拡大による「非常事態宣言」発出に対応して全店舗の店内客席利用を中止したもののプラスを維持して外食産業株の勝ち組となった。今週週明け25日には、解除が見送られた5都道県でも「非常事態宣言」の解除が検討されるだけに、全面解除で株価も再発進する展開が想定される。

 同様に時価総額ランキング上位で年初来高値水準にあるワークマン<7564>(JQS)、ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>(JQS)、セリア<2782>(JQS)、東映アニメーション<4816>(JQS)、GMOフィナンシャルホールディングス<7177>(JQS)、東洋合成工業<4970>(JQS)、歯愛メディカル<3540>(JQS)、リプロセル<4978>(JQS)なども上値トライに拍車を掛けそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
アルコニックスは調整一巡、21年3月期収益回復期待(2020/02/18)
エフティグループは調整一巡、20年3月期営業増益予想で3Q累計順調(2020/02/18)
【特集】約1カ月ぶりに再開されるIPOの類似関連銘柄に注目(2020/01/27)
【特集】意外な業績好調銘柄とコロナウイルス関連に上乗せの花粉症関連銘柄をマーク(2020/01/27)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事