イケメンだと服評価上がる!? 顔の魅力が与える影響には男女差も 新潟大の研究

2020年5月25日 17:23

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今回の研究の概要(写真:新潟大学の発表資料より)

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 新潟大学は22日、人が服の魅力を評価する際、着用者の顔の魅力が影響することを発見したと発表した。顔の影響は男性よりも女性のほうが大きいことも判明した。

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■乏しかった実証研究

 人の印象は、顔や服といった視覚からの情報の影響を受ける。顔の魅力が人の知覚に及ぼす影響については、これまで心理学による研究が多く実施されてきた。その一方で、顔以外の情報が人の知覚に影響を及ぼすことも近年明らかになっている。そのため、顔の知覚とそれ以外の知覚との関係を明らかにすることが課題になっている。

 服が着用者の印象に影響を及ぼす一方で、着用者の顔の印象が服の印象に影響を及ぼすかについては実証されてこなかった。顔の魅力については、その人の能力やパーソナリティを高く評価させる「魅力ステレオタイプ」と呼ばれる現象が知られている。だが女性に関する検討が多い一方で、男性に関する研究はこれまで乏しかった。

■学生が明らかにした研究成果

 研究グループは、事前に大学生の顔写真から魅力の高い顔と低い顔を選び出した。顔写真にさまざまな服画像を合成し、大学生に服の魅力を評価させた。直感的な印象で答えさせるために、1秒だけ画像が表示されたという。

 研究の結果、魅力の高い顔のほうが服の評価の平均値が高くなることが判明した。また男性よりも女性のほうが、魅力の違いによる評価の差が大きいことが明らかになった。男性に関しては、評価の差はゼロとは言えないものの、その差はかなり小さなものであったという。

 研究グループによると、女性の顔のほうが影響が大きい理由を正確に特定できていないという。評価者の性別によらず同様の結果が得られたことから、社会における慣習が影響する可能性があるという。

 研究グループは今後、理由を明らかにするために大学生以外の人や、異なる地域や文化で応用の実験を実施したいとしている。本研究は同大学の学部生の卒業研究として行われた。

 研究の詳細は、日本心理学会誌『心理学研究』に22日付でオンライン掲載されている。(記事:角野未智・記事一覧を見る

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