タナベ経営 20/3期連結経営成績は、売上高及び各段階損益ともに19/3期個別経営成績の各数値を上回る

2020年5月20日 08:17

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記事提供元:フィスコ


*08:17JST タナベ経営---20/3期連結経営成績は、売上高及び各段階損益ともに19/3期個別経営成績の各数値を上回る
タナベ経営<9644>は15日、2020年3月期(19年4月-20年3月)連結決算を発表した。売上高が93.94億円、営業利益が9.87億円、経常利益が10.15億円、親会社株主に帰属する当期純利益が6.96億円となった。なお、同社は、2020年3月期より連結財務諸表を作成しているが、参考として20/3期の連結経営成績は、売上高及び各段階損益ともに19/3期の個別経営成績の各数値を上回り、20/3期の個別経営成績も、売上高及び各段階損益ともに19/3期の個別経営成績の各数値を上回る結果となった。

経営コンサルティング事業は売上高55.77億円、セグメント利益14.66億円となった。経営コンサルティング全体の売上高は、主力の経営コンサルティングにおいて安定した受注を得ることができ、2019年3月期を上回った。戦略ドメイン・ファンクション研究会では、新型コロナウイルス感染症の影響により2月、3月の研究会実施数が減少した。アライアンスでは、大手・地域金融機関等の提携先からの顧客企業の紹介によりコンサルティング案件の受注が増加すると共に、中堅・中小企業を対象とした「成長M&Aコンサルティング」のサービス提供により、M&A案件の売上高は増加した。
人材開発コンサルティングでは、新型コロナウイルス感染症の影響により、サービス提供の実施時期の延期や中止が一部発生した結果、全体の売上高は減少した。
デジタルコンサルティングでは、大手企業・中堅企業のデジタルマーケティングについての課題を一括アウトソーシングで受注することで、ワンストップでトータルに支援した。

SP(セールスプロモーション)コンサルティング事業は売上高38.16億円、セグメント利益1.69億円となった。SPコンサルティング全体の売上高は、プロモーション戦略の推進と高付加価値案件の受注により、2019年3月期を上回った。SPツールの売上高は、顧客開拓においてSPコンサルティングに注力したため、減少した。ダイアリーでは、ブルーダイアリーブランドは、堅調に推移したが、スポット性の高いカレンダーの受注が減少した。

2021年3月期は、2018年5月28日付で公表した中期経営計画「Tanabe Vision 2020(2018~2020)」の最終年度となるが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響による外出自粛や集合型研修の延期・中止等に伴い、FCCセミナーや戦略ドメイン&ファンクション研修会、オーダーメイド教育(研修)等や当該サービスに関連するコンサルティングの受注に影響を及ぼすと予想し、数値計画を修正した。通期の業績予想については、売上高が前期比微増の93.95億円、営業利益が同29.1%減の7.00億円、経常利益が同28.1%減の7.30億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同29.6%減の4.90億円を見込んでいる。《SF》

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