NY株式:NYダウ133ドル高、経済活動再開の指針発表で見通し改善

2020年5月6日 07:00

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記事提供元:フィスコ


*07:00JST NY株式:NYダウ133ドル高、経済活動再開の指針発表で見通し改善
米国株式相場は続伸。ダウ平均は133.33ドル高の23883.09ドル、ナスダックは98.41ポイント高の8809.12ポイントで取引を終了した。カリフォルニア州やNY州など各州で経済活動再開の指針が発表され、景気先行き見通しが改善し大きく上昇して寄り付いた。さらに、原油価格が20%続伸したためエネルギー関連株の上昇が相場を押し上げた。しかし、クラリダFRB副議長がインタビューで、金融や財政の更なる支援が必要になる可能性を指摘したことをきっかけに、引けにかけて上げ幅を縮小した。セクター別ではヘルスケア機器・サービス、自動車・自動車部品が上昇した一方、銀行が下落した。

石油大手のシェブロン(CVX)は、原油高を好感して上昇。コーヒーチェーンのスターバックス(SBUX)は、ジョンソンCEOが今週中に85%の店舗で持ち帰り限定で再開する方針を示したため収益改善期待で上昇した。一方、クルーズ船を運営するノルウェージャン・クルーズライン・ホールディングス(NCLH)は、破綻の可能性を警告し大幅下落。レンタカー大手のハーツ・グローバル(HTZ)は、債権者から返済の一時猶予を得たと報じられたものの破綻への懸念がぬぐえず大幅下落した。また、ファーストフードのウェンディーズ(WEN)は、主要食材の牛肉価格の高騰・不足を警告して下落した。

エンタテインメント大手のディズニー(DIS)は、引け後に発表した決算で売上高が予想を上ぶれる一方で、一株利益が予想を下回った。動画配信サービスが好調な一方で、テーマパーク関連が大きく落ち込んでおり、時間外取引では小動きとなっている。

Horiko Capital Management LLC《FA》

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