イオンリテール、新型コロナ対策で置き配やドライブスルー受け取りを拡大

2020年5月5日 19:58

印刷

 イオンリテールは新型コロナウイルスの感染防止対策として、ネットスーパーの受け渡し時に対面せずに商品を届ける置き配や、ドライブスルー、店舗内での受け取りを順次、拡大していく方針を明らかにした。政府の緊急事態宣言が延長されたことを受け、自粛生活が続く中でより安心して買い物できるようにするのが狙い。

【こちらも】新型コロナ感染防止、スーパーの「3密」対策が続々と

 置き配は一時的な対応で、注文時に「非対面での受け取り希望」と記載した利用者に対し、実施する。クレジットカード払いに限定し、広域配送エリアは対象外となる。

 インターネットで注文した商品を入店せずに、駐車場で受け取るドライブスルー受け取りは、栃木県小山市のイオン小山店、埼玉県羽生市のイオン羽生店、名古屋市熱田区のイオン熱田店、三重県津市のイオンスタイル津南の合計4店舗で実施しているが、今後拡大を検討している。ネットで注文した商品を店頭で受け取る店舗受け取りは全国24店舗で実施する。

 妊娠中の女性や乳幼児を連れた人、高齢者、体の不自由な人、ヘルプマークをつけた人を対象とする「ゆうゆう優先対象レジ」は、大阪府内の35店舗で4月末にスタートさせたが、4日現在で全国約210店舗まで拡大した。レジの設置時間は午後2時から3時まで。今後、さらに拡大させる方針だ。

 イオン薬局は医療機関の診療を受け、医薬品の処方を受けた人に対し、ファクスで処方せんを受け付けるとともに、電話で薬の説明、宅配便による配達を進めている。近くのイオン薬局のファクス番号を医療機関へ伝えることで、簡単に手続きができる。

 このほか、イオングループの店舗では飛沫防止用シートのレジ設置や総菜のばら売り、試食販売の中止、混雑時の入場制限など感染防止対策を進めており、来店客に感染防止策への協力を訴えている。(記事:高田泰・記事一覧を見る

関連キーワード

関連記事