米国債務の持続可能性

2020年5月5日 14:23

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記事提供元:フィスコ


*14:23JST 米国債務の持続可能性
 米財務省は4日、今年4-6月期に約3兆ドル(2兆9990億ドル)の借り入れを行うと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大への対応によるもので、四半期ベースでは過去最大の借り入れとなる。さらに、財務省は7-9月期に6770億ドルの借り入れを計画している。市場関係者の間からは、「4-6月期の米国経済は前例のない落ち込みを記録すると予想されており、この時期の借り入れ金額が最大になることは想定内」との声が聞かれている。

 2020年の国債発行額が大幅に増加しても、米連邦準備制度理事会(FRB)による国債買い入れは上限がないため、債券利回りの上昇は抑制されるとみられる。ただし、企業収益の動向次第では、2021年以降も大規模な債券発行を継続する必要が生じる可能性があるため、2020年後半における米国の経済情勢は、中長期的な米国の債務状況に大きな影響を与える可能性がある。《MK》

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