米政府、JEDI Cloudの契約をめぐる裁判を国防総省へ差し戻すよう申立て

2020年3月15日 17:20

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記事提供元:スラド

米政府は12日、軍用クラウドシステムJEDI(Joint Enterprise Defense Infrastructure) Cloudの契約に関する訴訟を120日間の期限で国防総省へ差し戻すよう連邦請求裁判所に申立を行った(裁判所文書: PDFGeekWireの記事Reutersの記事Computingの記事)。

この裁判はドナルド・トランプ大統領からの不当な圧力でJEDIの契約先がMicrosoftに決定した、などと主張するAmazon Web Services(AWS)が国防総省を訴えたものだ。2月13日にはAWSの請求が認められ、契約の履行を一時中止するよう事前差止命令が出ている。

申立によれば、AWSの事前差止請求が認められたことなどにより、国防総省が各提案の価格シナリオを評価した際の誤りが示される可能性が高くなったという。そのため、申立が認められれば国防総省では評価内容の再検討を行い、契約先の決定についても再検討を行うとのこと。申立にAWS側は反対しており、対抗する申立を行う構えをみせているそうだ。一方、Microsoft側は特に反対していないとのことだ。 

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